iOS 27には、AIを活用したさまざまな技術・新機能が導入されています。ふだん利用する機会の多い写真アプリも、カメラ位置を撮影後に変更する「リフレーム」が追加され、活用の幅が広がっています。
同じくiOS 27で写真アプリに導入された「拡張」も、AI/Apple Intelligenceを利用した新機能です。写真に写っていない背景や空間を、AIの機能で自然に描き足すことができます。写真アプリの編集画面で「ツール」を開き、「拡張」ボタンをタップして対象写真の範囲を調整すればOKです。
「拡張」は、写真の不要な部分を切り取るトリミングと反対の働きを行います。オリジナル画像を分析し、クラウド上の画像生成AIを利用してオリジナル画像の外側に新しい領域を継ぎ足し、写真の画角と範囲を広げます。
たとえば、背景の空の領域を広げたいときのように、比較的単調な景色/背景を延長したい場合に「拡張」が役立ちます。被写体が左右どちらかに寄りすぎてしまったとき、写真の比率を調整したいが領域が足りないときにも使えることでしょう。
ただし、「拡張」で追加される部分はカメラで撮影されたものではありません。あくまでオリジナル画像を参考にしてAIの機能で生成されたものですから、被写体によっては不自然になることがあります。
たとえば、現在地の駅名と前後の駅名が表示されている駅名標が、30%ほど欠けて撮影されたとします。AIは看板らしくしようと加工するものの、欠けてしまった前後どちらかの駅名を足すほどAIの能力は洗練されていませんから、不自然な駅名標となってしまいます。将来はわかりませんが、2026年秋時点では単調な景色/背景を延長する用途以外厳しいと考えてよさそうですよ。

