9月17日より開幕したTOKYO GAME SHOW 2026(幕張メッセ)の会場にて、マウスコンピューターがゲーミングPCブランド「G TUNE」ならびに「NEXTGEAR」の新製品を発表した。

  • TOKYO GAME SHOW 2026にて、マウスコンピューターが「G TUNE」と「NEXTGEAR」のブースを展開
  • TOKYO GAME SHOW 2026にて、マウスコンピューターが「G TUNE」と「NEXTGEAR」のブースを展開
  • TOKYO GAME SHOW 2026にて、マウスコンピューターが「G TUNE」と「NEXTGEAR」のブースを展開

  • ブース内のステージで、新製品の発表会が行われた。ほかにもTGS会期中は、豪華ゲストなども交えたステージイベントが続く

    ブース内のステージで、新製品の発表会が行われた。ほかにもTGS会期中は、豪華ゲストなども交えたステージイベントが続く

  • ブースは今回発表したばかりの新モデルをはじめ、最新ゲーミングPCをずらりと並べ、PCゲームをじっくり試遊できるようにしている

NEXTGEAR初のIntel CPUで、しかもモバイル版をデスクトップに

「NEXTGEAR」ブランドはこれまでAMD CPUを採用してきたが、今回初めてIntel CPUを採用した新モデルを発表した。さらに、デスクトップ型のゲーミングPCでありながら、モバイル向けCPUであるIntel HXシリーズのCore Ultra 5 245HXを採用した。

  • "モバイル"向けのCore Ultra 5 245HXを採用したゲーミング"デスクトップ"の「NEXTGEAR JG-I5G60」と「NEXTGEAR JG-I5G7L」。本体カラーはブラックとホワイトから選べる

性能上限で言えばデスクトップ版CPUより低いモバイル版CPUだが、それを加味してもデスクトップ版の中位~下位CPUよりも省電力で高効率であることに着目し、生まれた製品だ。ゲームに十分な高い処理能力を実現しながら、モバイル向けCPUの特性を活かした省電力化で、日常使いでの快適さにもこだわった新機軸の製品に仕上げている。電力効率の高いCPUを採用したことで、熱設計の自由度が高まったことから、回転数を0rpmまで制御できるセミファンレス対応のケースファンを搭載しており、システム温度が設定値を下回る低負荷時にはファンを完全に停止し、システム全体の動作音を抑える仕組みだ。

Core Ultra 5 245HXは、Arrow Lake世代のモバイル向け高性能版のプロセッサで、Pコア×6基とEコア×8基の14コア構成、最大5.1GHzのターボ・ブースト、PBP(プロセッサベースパワー)55Wというスペック。Intel HM870チップセットのマザーボードを組み合わせ、PCIe Gen5とPCIe Gen4の2つのM.2 SSDスロット、PCI Express 5.0対応のPCI Express ×16スロットを備えるなどデスクトップと遜色ないプラットフォームを実現している。

  • モバイルCPUなので冷却ファンが薄くすっきりしている。出展中のデモ機でも通常時はケースファンが停止したままで、ゲームなど大きな負荷がない限りは回転しない。メモリモジュールの違いは一応注意か

製品ラインナップは「NEXTGEAR JG-I5G60」と「NEXTGEAR JG-I5G7L」の2モデルで、ともにBTOに対応。販売開始は9月17日の発表当日より。

「NEXTGEAR JG-I5G60」の主な仕様は、Core Ultra 5 245HX、GeForce RTX 5060、16GBメモリ、M.2 SSD 500GB SSD (NVMe Gen4×4)を搭載し、価格は税込239,800円より。「NEXTGEAR JG-I5G7L」の主な仕様は、Core Ultra 5 245HX、GeForce RTX 5070 (水冷オーバークロック版)、16GBメモリ、M.2 SSD 500GB SSD (NVMe Gen4×4)を搭載し、価格は税込349,800円より。

・「NEXTGEAR JG-I5G60」製品ページ:
https://www.mouse-jp.co.jp/store/g/gngear-jgi5g60bhbfdw101dec/
・「NEXTGEAR JG-I5G7L」製品ページ:
https://www.mouse-jp.co.jp/store/g/gngear-jgi5g7lbhbfdw101dec/

製品発表に際し、マウスコンピューターの軣秀樹社長は、「IntelのHX CPUの採用で、NEXTGERAを次のステージへ進めることができた。Intelと一緒にゲーミング市場を盛り上げたい」と意気込みを述べた。発表に同席した米IntelのMarcus Piper氏(Sr. Director and Channel Ecosystem General Manager, Client Computing & Physical AI Group)は、「インテルはクリエイターとゲーマーを重要視しており、日本のゲームユーザーにも強くフォーカスしている。今後のIntelの製品展開、今回のNEXTGEARのような多様な製品の登場に期待して欲しい」と展望を述べた。

  • 発表会に登壇した米IntelのMarcus Piper氏(右から2番目)。ゲーミングがIntelにとって引き続き重要な市場であることを強調していた

    発表会に登壇した米IntelのMarcus Piper氏(右から2番目)。ゲーミングがIntelにとって引き続き重要な市場であることを強調していた

AsetekとMSI、マウスコンピューターで共同開発した水冷モデル

もう一つの新製品が、水冷モデルのゲーミングPCだ。新たに、MSI、Asetek、マウスコンピューターの3社で、マウスオリジナルのNVIDIA GeForce RTX 5070 水冷 オーバークロック版グラフィックスカードを共同開発した。それを搭載するゲーミングPCを、G TUNE、NEXTGEARの両ブランドで展開する。

  • MSI、Asetek、マウスコンピューターの3社が共同開発した「GeForce RTX 5070 水冷 オーバークロック版」

    MSI、Asetek、マウスコンピューターの3社が共同開発した「GeForce RTX 5070 水冷 オーバークロック版」

  • この水冷カードをG TUNE FZシリーズの新モデルで搭載

デンマークに本拠地を置くAsetekは、PCの冷却ソリューションで知られ、マウスコンピューターとはこれまでCPU冷却の分野で協業していた。今回、GeForce RTX 5070と240mmラジエーターを組み合わせた水冷システムを開発。オーバークロックされたGeForce RTX 5070の性能を安定して引き出し、優れた静音性との両立を狙った。同社のテストでは、空冷モデル比で最大7.89%高性能かつ、GPU負荷100%時のGPU温度は空冷モデル比で約19℃低い56℃を記録したという。製品ではCPUとGPUを個別に水冷化するデュアル水冷も選択可能とした。

  • CPUも水冷化するデュアル水冷にも対応しているとのこと

    CPUも水冷化するデュアル水冷にも対応しているとのこと

  • 通常版とオーバークロック版の性能の違い

    通常版とオーバークロック版の性能の違い

製品ラインナップはG TUNEの「G TUNE FZ-I5G7L」と「G TUNE FZ-I7G7L」で、ともにBTOにも対応。販売開始は9月17日の発表当日より。

「G TUNE FZ-I5G7L」の主な仕様は、Core Ultra 5 250K Plus、マウスオリジナル GeForce RTX 5070 水冷 オーバークロック版、32GBメモリ、M.2 SSD 1TB SSD (NVMe Gen4×4)を搭載し、価格は税込569,800円より。「G TUNE FZ-I7G7L」の主な仕様は、Core Ultra 7 270K Plus、マウスオリジナル GeForce RTX 5070 水冷 オーバークロック版、32GBメモリ、M.2 SSD 1TB SSD (NVMe Gen4×4)を搭載し、価格は税込589,800円より。

・「G TUNE FZ-I5G7L」製品ページ:
https://www.mouse-jp.co.jp/store/g/ggtune-fzi5g7lg8bgdw101dec/
・「G TUNE FZ-I7G7L」製品ページ:
https://www.mouse-jp.co.jp/store/g/ggtune-fzi7g7lg8bgdw101dec/

製品発表に際して、マウスコンピューターの林田奈美氏(開発・購買本部 製品部 製品企画室プロダクトマネージャー)は、開発で「静音性に特にこだわったので、性能を発揮しつつ静音の水準を達成するのに相当な時間をかけた」と説明。メーカーPCでオーバークロック版GPUを搭載するという点もユニークだが、これには「GPU高騰も背景にあった。RTX 5070 TiやRTX 5080ではなく、RTX 5070の性能を引き出すことで価格メリットが生まれる面がある。しかし、開発のモチベーションとしては、オーバークロック版を搭載して3年保証のメーカーPCを出したら面白いという気持ちもあった」と説明している。

  • AsetekのHenrik Lindskou-Mouritsen氏(Asetek Chief Sales Officer)

    AsetekのHenrik Lindskou-Mouritsen氏(Asetek Chief Sales Officer)

  • 3年保証のメーカーPCで採用するだけに、安定性と信頼性は特に必要だ

    3年保証のメーカーPCで採用するだけに、安定性と信頼性は特に必要だ

WindowsタブレットをゲーミングPC化する新コンセプト

今回の新製品発表では、「いつものタブレットPCが、ゲームを楽しむ1台になる」という新コンセプトで開発中の製品のアナウンスもあった。NVIDIAのクラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」と連携することで、Windowsタブレットを重量級ゲームも遊べるゲーム機にするというものだ。

  • 参考出展の開発中製品だが、ゲーミングタブレットのコンセプトを公開

    参考出展の開発中製品だが、ゲーミングタブレットのコンセプトを公開

  • NVIDIAの「GeForce NOW」との連携がキモ。発表ではNVIDIAの澤井理紀氏(テクニカルマーケティングマネージャー)もステージに立ち、マウスコンピューターとの取り組みと、GeForce NOWの特徴を紹介していた

タブレットはマウスコンピューターの既存製品「mouse M2」を使う。Intel Core CPUとXe GPUベースのWindowsタブレットだ。これに、専用ドッキングステーションを新規開発して組み合わせる。ドッキングステーション側にゲームコントローラー等のデバイスの入出力ポートを担わせることで、普段使いのタブレットをそのまま流用できる。価格含め、ハンドヘルドゲーミングPCとはまた違う手軽さが魅力となる。

  • TGS会場に出展中だったmouse M2+ドッキングステーションの試作機

  • ドッキングステーション側にテレビやゲームコントローラーをつないでおいて、リビングではドッキング。Switchライクな使い勝手が期待できるだろうか

発売時期は未定だが、GeForce NOWを動作させるための調整はあっても「mouse M2」は発売済みの製品であり、ドッキングステーションについても試作機をTOKYO GAME SHOW 2026に出展中という状況だ。マウスコンピューターの軣社長は「TGS会場で反応を見てたい。触った人のフィードバックも開発に活かしたい」と話しており、反響次第では製品化が一気に進む可能性もあるだろう。

  • マウスコンピューターの軣社長。かなてから、製品開発ではユーザーのフィードバックを重視するという方針を示している。このタブレットコンセプトについて、会場で触れてみた意見を聞きたいを話していた

    マウスコンピューターの軣社長。かなてから、製品開発ではユーザーのフィードバックを重視するという方針を示している。このタブレットコンセプトについて、会場で触れてみた意見を聞きたいを話していた