AIサービスを日常的に使うようになり、スマートフォンの使い方も少しずつ変わってきた、と感じている人も多いと思います。アプリを探してアイコンをタップして目的のサービスを受ける時代から、AIに話しかけて回答をもらうという操作が一般的になっているでしょう。このようにスマートフォンの使い方が変われば、そのカタチも変わっていくのかもしれません。IKKOから登場した「MindOne」は、そんなAI時代に適した新しい形状のスマートフォンです。

  • IKKOの「MindOne」

    IKKOの「MindOne」

MindOneは一般的なスマートフォンとは違い、ほぼ正方形の形をしています。画面サイズは約4インチと小柄で、実際に手に持ってみると手のひらにすっぽりと収まるサイズになっています。最近製品の数が増えてきた、縦折り式のフリップ型スマートフォンを閉じた時と同じような形状でもあります。なおフロントカメラがないため、画面全体を表示領域として使うことができます。

  • 画面サイズは4インチ、ほぼ正方形の形状だ

    画面サイズは4インチ、ほぼ正方形の形状だ

本体サイズは86.0×72.0×8.9mm、質量は132gと軽量です。小さくて軽いため、ポケットに入れているとその存在感を忘れてしまうくらいです。背面には大きなレンズが見えますが、カメラはこの1つだけで広角の5,000万画素を搭載しています。かなり割り切った仕様ですが、MindOneは「AIスマホ」とでも呼ぶべき機能を売りにしているので、カメラ性能は必要最小限としているのでしょう。

  • カメラは1つだけの搭載

    カメラは1つだけの搭載

フロントカメラの無いMindOneですが、自撮りをしたり、あるいはビデオ会議をするときなどはどうすればいいのでしょうか。実は背面のカメラが180度回転し、フロントカメラとしても使えるのです。カメラの位置は好みの角度で止められるので、本体で動画を見る時にスタンドの代わりにすることも可能です。この一石二鳥ともいえるギミックはよく考えられたものだと感心します。

  • 回転するカメラはスタンドにもなる

    回転するカメラはスタンドにもなる

カメラを完全に前面側に回転させれば、自撮りも自在です。コンパクトなボディーなので片手持ち撮影も楽に行えました。最近のスマートフォンは本体サイズが大きくなっているだけに、MindOneの小さくスクエアなボディーを手にすると、スマートフォンを使っているとは思えない感覚になります。

  • 自撮りも楽にできる

    自撮りも楽にできる

さてMindOneには他のスマートフォンにはない特徴的な機能があります。本体上部のボタンを押すことで、標準のAndroid OSと、IKKO界初のAI OSを切り替えられるのです。AI OSに切り替えると画面には対応するアプリのアイコンだけが並びます。AIチャット、録音・文字起こし、AIカメラなどの機能が用意されています。黒い背景に映える色合いのアイコンの並びは「AIサービスを使っている風」といったイメージも感じさせてくれます。

  • AI OSに切り替えることができる

    AI OSに切り替えることができる

さらに上部のボタンを押すと、内蔵のvSIMを使い、どこの国でもその場でデータ通信プランを買って通信することが可能。ただしこの機能は今後のアップデートで対応になります。一方、NovaLinkと呼ぶ機能をONにすると、AI OS上で動くAI関連アプリのデータ通信が無料で行えます。実際にSIMカードを入れずWi-Fiにも未接続の状態でNovaLinkを起動して、AIチャットに今日の天気を聞いてみましたが、クラウドに接続して情報を収集し画面に表示してくれました。「AIが無料で使える」これがMindOneの大きな特徴でもあるのです。

  • NovaLinkでAI通信が無料(左)。AIチャットで天気予報を聞いた(右)

    NovaLinkでAI通信が無料(左)。AIチャットで天気予報を聞いた(右)

また別売でキーボードを内蔵したケースも販売されています。このケースは500mAhの補助バッテリーや、市販のヘッドホンを装着できる3.5mmの端子も備えています。実はMindOneは本体サイズが小さいため、内蔵バッテリーは2,600mAhと少なく、連続使用時間も16時間のみ。チップセットがメディアテックのHelio G99で通信は5G非対応で4Gのため、一般的なスマートフォンより電力は食わないとはいえ、バッテリーの持ちはやや不満が残る部分です。本体のデザインに合わせた外付けバッテリーなどもぜひ販売してほしいものです。

  • キーボードケースに補助バッテリーを内蔵

    キーボードケースに補助バッテリーを内蔵

スマートフォンでゲームをしたり、映画の視聴に没頭する、という使い方には、MindOneの小さな画面は不利かもしれません。しかしAIと日々チャットで様々な作業をすることを第一の目的とするのであれば、片手でも楽に持てるMindOneのサイズはむしろ使いやすいと感じます。余分な機能ものをそぎ落とすことで、MindOneはAI利用を考えた新しい形状のスマートフォンと言えるのです。

  • AI時代に適したスマホだ

    AI時代に適したスマホだ