2026年9月2日、ファーウェイはドイツ・ミュンヘンで新製品発表会を開催しました。発表されたのはスマートフォンが2製品、タブレットが1製品、スマートウォッチが4製品でサイズ違いを入れると6モデル。さらにワイヤレスイヤホンが1製品と、多くの新製品が発表されました。スマートウォッチの一部製品には技適表示があるなど、日本市場への投入も期待されます。
日本市場でもファーウェイはスマートウォッチメーカーというイメージが強くなっています。同社のスマートフォンは一部の海外市場でも販売されていますが、Googleサービスが利用できないなど制限もあるため、販売国はあまり多くありません。一方でスマートウォッチはiOS、Android OSにも対応しており、IDCの調査によると2025年第2四半期にAplleを抜いて世界シェア1位になるなど、好調な販売を続けています。今回も4つのモデルを投入することで、幅広いユーザー層を惹きつけようとしています。
まずはスマートフォンから見ていきます。今回発表されたのは「nova 16s Pro」と「nova 16s」の2つの機種です。数字の後につく「s」は、中国にある同じモデルの海外版という位置づけで、「nova 16 Pro」「nova 16」がすでに中国で販売中です。
nova 16s Proは6.84インチディスプレイに5,000万画素、0.8倍から5倍まで対応するフロントカメラと、スペクトラムセンサーを並べたアイランドディスプレイ風のフロントデザインに、100Wの急速充電対応の7,000mAhのバッテリーを内蔵します。チップセットはハイシリコンのKirin 9010sを採用するミドルハイレンジモデルとなります。背面のカメラ部分は同円を2つ並べる独特なデザインです。
メインカメラは広角が2億画素、超広角と3.7倍望遠が5,000万画素で、ハイエンドモデルとそん色のない性能になっています。またnovaシリーズはポートレートやセルフィーなど人物撮影を強化してきたモデルでもあり、自然な仕上がりとなる美顔エフェクトなども搭載。ファーウェイのカメラフォン「Pura」シリーズ、ハイスペックフォン「Mate」シリーズとは差別化されたモデルになっています。価格は749ユーロ(約13万4,000円)から。
下位モデルとなる「nova 16s」は、nova 16s Proの性能を一部引き下げた製品です。バッテリーは同じ性能ながら、ディスプレイは6.84インチと一回り小型とし、フロントカメラはスペクトラムセンサーが無く5,000万画素のみ、チップセットはミドルレンジ向けとなるKirin 8020を採用しています。
背面デザインもnova 16s Proと同じ2つの円形カメラを並べたデザインですが、カメラは5,000万画素広角と5,000万画素の3.7倍望遠のみ。2つ目のカメラを超広角ではなく望遠だけとしたのは、やはりポートレート撮影を意識した仕上げなのでしょう。価格は599ユーロ(約10万7,000円)から。
タブレットはペーパーマット仕上げで目に優しい表示の「MatePad Pro 12」2026年モデルが登場します。ディスプレイは12インチで本体の厚みは4.7mmと薄く、質量も454gに抑えています。高精度ナノレベルエッチングプロセスを採用したペーパーマットディスプレイはグレアや反射を抑え、屋外でも高い視野性を誇ります。
バッテリーは10,400mAhを内蔵、66Wの急速充電に対応します。また40Wのリバース充電にも対応しており、一部のノートPCへの給電も可能です。価格は1,199ユーロ(約21万5,000円)から。
キーボードケース「Glide Keyboard」を使えばノートPCのような使い方も可能。AI機能を強化したオフィススィーツ「WPS AI」もプリインストールされており、文章も自在に生成可能。音声テキスト化から画像生成まで、PCレベルのAI機能を自在に使うことが可能と言います。M-Pencil Proを使い、ペン入力にも対応します。
スマートウォッチは「HUAWEI WATCH GT 7 Pro」「HUAWEI WATCH GT 7」「HUAWEI WATCH 6 Pro」「D3」の4製品が発表され、このうちHUAWEI WATCH GT 7とHUAWEI WATCH 6 Proには2つのサイズがあります。つまり合計6種類のモデルが登場しています。
最上位HUAWEI WATCH GT 7 Proは、チタンケース、サファイアガラス、ナノセラミック背面を採用する46mmのスポーツ・ヘルスケア向けモデル。1.47インチディスプレイを採用し、5気圧防水、IP69の防水防塵に対応。フリーダイビングに対応する40メートル防水機能も備えます。心拍数、心電図、血中酸素濃度、皮膚温度測定などにも対応します。バッテリーは最長21日、通常利用12日、常時表示で7日間利用可能です。
ベルトは今回発表されたスマートウォッチ全製品から新しい構造となり、ベルトの余り部分を外側に出す一般的な留め方ではなく、留めた後に先端を内側へ差し込んで収める構造になりました。これによりはずれにくくなり、またひっかかりにくくもなっています。運動中に邪魔になることもなく、長袖シャツの袖部分にベルトの先が当たってしまう、ということもありません。価格は429ユーロ(約7万7,000円)から。
スポーツ機能が大幅に向上しており、新たにプロスキーモードを搭載。屋内・屋外スキー場での滑走回数やターン頻度の記録も可能。トレイルランでは連続GPS利用が51時間へ伸びており、長距離レースや登山での実用性を高めています。さらにサイクリングには登坂データの一覧表示とAIによる走行分析、ゴルフにはベゼル上の18ホール用スコアカードと、プレーヤーの向きに合わせて回転するグリーン表示も追加されました。スポーツウォッチとしての機能はかなり充実しています。
HUAWEI WATCH GT 7は、46mmと41mmの2サイズが登場します。46mm版はHUAWEI WATCH GT 7 Proと類似の八角形をベースにした本体形状で、男性向けともいえるオーソドックスなデザイン。バッテリー性能も同等です。ボディーはステンレススチール+背面が繊維強化複合素材で、強化ガラスに覆われます。HUAWEI WATCH GT 7 ProのECG測定、40メートル防水、ゴルフコース機能等が省かれています。価格は299ユーロ(約5万4,000円)から。
41mmモデルはディスプレイサイズが1.32インチとなり、円形のエレガントな本体形状を採用しています。バッテリー容量は若干少なく、最長14日、通常利用で7日、常時表示で5日の利用が可能です。価格は46mmモデルと同じ価格は299ユーロ(約5万4,000円)から。
HUAWEI WATCH 6 Proには46mmの43mmモデルが存在し、本体の素材も異なっています。46mmモデルはアルミ合金製の本体にウォッチ部分はサファイアグラスでカバー。本体右側面には前モデルから採用している「X-TAP」健康センサーを搭載、性能を高めより短い時間で心電は血中酸素濃度測定、ヘルス状態表示が可能になりました。バッテリーは最長11日、通常利用で4.5日の利用が可能。価格は679ユーロ(約12万2,000円)から。
43mmモデルはセラミック製ボディーとなり、小振りなだけではなく全体のイメージも46mmモデルとは大きく異なります。基本的な性能は同等で、価格も同じ。バッテリー持続時間は最長7日、通常利用で3日となっています。
ベルトの裏にある「カフ」に空気を送り込み手首を圧迫して血圧を測ることのできるHUAWEI WATCH D3は、血圧測定モデルとして3世代目の製品となります。運動前後の血圧測定にも対応しており、運動前の高血圧リスクの確認が意識に上るようになります。本体厚みは11.3mmへと薄型化したことでより装着しやすくなりました。画面サイズも1.92インチとやや大きくなっています。
バッテリーは1日6回の血圧測定をベースにした通常利用で6日、24時間自由行動下血圧測定(ABPM)を有効にすると最長1日です。価格は459ユーロ(約8万2,000円)です。
ところで今回発表されたスマートウォッチの設定画面を見ると、HUAWEI WATCH 6 Pro 43mmモデル以外には日本の技適マークの存在を確認しました。このことからこれらのモデルがいずれ日本に投入される可能性も高いと言えます。
ワイヤレスイヤホンのHUAWEI FreeBuds Neoは129ユーロ(約2万3,000円)で、丸みのあるデザインのミニシャトル充電ケースが特徴です。バッテリーはアクティブノイズキャンセリングオンで約6.5時間、オフ約10時間。充電ケース併用でそれぞれ24時間、40時間となっています。
本体は小さく新開発の11mm Turboドライバーと第3世代オーディオチップを搭載。対応するHuawei端末とのL2HCによる最大2.3Mbpsのロスレス伝送も可能。頭の動きに追従する空間オーディオも利用できます。ノイズキャンセリングは、通気構造を組み合わせたデュアルチャネルANCを採用し、平均約30dBの騒音低減が可能。3基のマイクと骨伝導マイクによる通話ノイズ抑制も備え、風や騒音下での通話品質を高めているとのことです。Bluetooth 6.0対応で、iOS、Android OS、Windowsでのマルチポイント接続にも対応します。





















