米Appleは6月9日(現地時間)、年次開発者カンファレンス「WWDC 2025」において、AirPodsの新機能「カメラリモート」と「スタジオ品質の音声録音」のプレビューを行った。これらの機能は、2025年秋のプラットフォームアップグレードで、AirPods 4、アクティブノイズキャンセリング搭載AirPods 4、AirPods Pro 2で利用可能になる予定である。
「カメラリモート」は、AirPodsの軸部分を長押しすることで写真撮影やビデオ撮影の開始・停止を遠隔操作できる機能だ。iOSおよびiPadOSの「カメラ」アプリに加え、対応するサードパーティ製カメラアプリでも使用可能となる。これにより、料理動画やダンス、ファッション紹介など、撮影者自身が画面内に収まる必要がある場面において、デバイスのもとへ移動することなく撮影を操作でき、特に単独での撮影における効率が向上する。
「スタジオ品質の音声録音」は、H2チップ、ビームフォーミングマイク、コンピュテーショナルオーディオを活用し、明瞭かつより自然な質感の音声録音を可能にする。「声を分離」機能を用いることで、外出先や雑音が多い環境でも録音可能。インタビュー、ポッドキャスト、ボーカル録音といった用途で、AirPodsを使って手軽にコンテンツ作成の質を高められる。「カメラ」アプリ、「ボイスメモ」、「メッセージ」の音声入力機能や対応するサードパーティのカメラアプリなどで利用でき、さらにiPhoneの通話やFaceTime、CallKit対応アプリにおける通話品質の向上も実現する。