NTTドコモは2月13日より、同社の電子メールサービス「ドコモメール」において、全ユーザーを対象とした「迷惑メールフォルダ」を導入し、DMARCポリシーの「隔離」への対応を開始した。

  • 迷惑メールイメージ

この「迷惑メールフォルダ」機能およびDMARCの「隔離」への対応はこれまでで「あんしんセキュリティ」「あんしんセキュリティ スタンダードプラン」「あんしんセキュリティ トータルプラン」を契約しているユーザーのみに提供されていたが、2月13日以降はドコモメールの全ユーザーが無料で利用できるようになる。

「迷惑メールフォルダ」は、ドコモメールのサーバに届いたメールのうち、送信ドメイン認証技術「DMARC」の判定で「隔離」とされたメールと、ドコモの迷惑メール対策に沿った基準で迷惑メールに判定されたメールが隔離されるフォルダ。このフォルダに送られたメールは、受信から30日後に自動で削除される。

  • ドコモメールアプリの画面
  • 迷惑メールフォルダの画面
  • ドコモメールアプリの画面(左)と、迷惑メールフォルダの画面(右)

ドコモメールではこれまで、DMARCポリシーの「拒否」のみに対応しており、DMARCで「拒否」とされたメールとドコモの迷惑メール対策に沿った基準で迷惑メールに判定されたメールは受信拒否されていた。

今後もDMARCで「拒否」とされたメールは受信拒否されるが、ドコモの迷惑メール対策に沿った基準で迷惑メールに判定されたメールは「迷惑メールフォルダ」に隔離された状態で保存されることになる。これにより、各種の認証メールが誤って迷惑メールと判断されてしまった際などにもそのメールを回復できるようになる。またDMARCで「隔離」とされるメールは、これまでであれば通常の受信ボックスに届いてしまっていたところ、「迷惑メールフォルダ」に隔離された状態で保存されることになるため、安全性が高まる。

  • メール処理のイメージ

    メール処理のイメージ

ドコモメールにおける迷惑メールの取り扱い
  2月12日まで 2月13日以降
メ―ルの件名、本文、ヘッダ情報等による拒否機能 迷惑メールフォルダに受信 迷惑メールフォルダに受信
キャリア指定拒否機能 メールは届かない
ドメイン、アドレス指定拒否機能
PCなどからのメール拒否機能
特定URL付きメール拒否機能
詐欺/ウイルスメール拒否機能
その他、ドコモが提供する迷惑メール対策機能
※メ―ルの件名、本文、ヘッダ情報等による拒否機能は有料セキュリティ対策サービス「あんしんセキュリティ」「あんしんセキュリティ スタンダードプラン」「あんしんセキュリティ トータルプラン」で利用できる機能。