ボーズは、独自の空間オーディオ「Boseイマーシブオーディオ」を搭載したノイズキャンセリング(NC)搭載ワイヤレスヘッドホン「QuietComfort Ultra Headphones」を10月19日に発売する。価格は59,400円。カラーはブラックとホワイトスモークの2色。予約受付を10月5日に開始した。

  • QuietComfort Ultra Headphones(ブラック)

  • QuietComfort Ultra Headphones(ホワイトスモーク)

現行の「Noise Cancelling Headphones 700」に代わる最上位ワイヤレスヘッドホン。最大の特徴は、新たに搭載したヘッドトラッキングセンサーと、新開発の独自のデジタル信号処理ソフトウェアを活用し、「かつてない臨場感のあるサウンド」を追求したBoseイマーシブオーディオを利用できること。“世界最高クラス”をうたうノイズキャンセリング(NC)性能や、耳の特性にあわせてサウンドを最適化する「CustomTuneサウンドキャリブレーション」も備え、最高のパフォーマンスを追求している。

進化点としてはほかにも、クアルコムの「Snapdragon Sound」が利用可能になり、対応するAndroidデバイスとの組み合わせで高音質や低遅延な接続などを実現する。

  • 側面

Boseイマーシブオーディオはオーディオプラットフォームやデバイスに関係なく楽しめ、「まるでコンサートの特等席にいるような、これまでにないサウンド体験をもたらす」と説明。従来のヘッドフォンでは「サウンドが自分の頭の中だけで聞こえている感じ」があったが、同技術では「サウンドステージが目の前にあるかのような立体的な奥行き」を生み出せるとする。

Boseイマーシブオーディオには「静止」と「移動」の2種類のリスニングモードを用意。静止モードでは頭の動きに音像が追従するため、座ったり立ち止まっている状況に適しており、移動モードは頭の向きにかかわらず空間オーディオを再現するため、移動中でも没入感に浸りたいときに適している。

QC Ultra Headphonesでは、新たに再設計したシステムを搭載。独自の信号処理や性能を高めたチップセット、進化したマイクを備えており、NC性能やCustomTuneテクノロジーを強化している。ActiveSenseによるアウェアモードや、音声ピックアップ性能も向上。周囲の雑音と声を区別するビームフォームアレイを活用することで、クリアな通話を追求した。

接続面ではBluetooth 5.3準拠で、aptX Adaptiveコーデックが新たに利用可能になり、ロスレスや低遅延機能を提供するクアルコムの「Snapdragon Sound」もサポート。Snapdragon Sound認証のAndroidデバイスと組み合わせて使える。ほかにも、Android端末で初回のペアリング作業が簡単に行える「Google Fast Pair」に対応。このほか、高精度の音声アシスタント機能(VPA)を備え、プレイリストやテキスト、地図アプリなどのナビゲーション機能をシームレスに利用できるとする。

外装にはモダンで高級感を演出するデザインを採用。継ぎ目やパーツの分割を最小限に抑えて全体的にスマートな外観に仕上げ、平らに折りたたんでコンパクトなケースに収納できるようにした。

  • ヘッドバンドを平らに折りたためる

  • 付属のキャリーケース

左右ハウジングには操作ボタンを備えており、右側には電源/Bluetoothペアリング用ボタンと、音量調節/ショートカットアクセス用のタッチセンサー、リスニングモード、通話の応答/終了、コンテンツ再生操作を切り替えられるマルチファンクションボタンを搭載。左側にはLEDインジケーターと2.5mmジャック、USB Type-C充電端子を装備する。

連続再生時間は最大24時間(Boseイマーシブオーディオ:オフ)で、Boseイマーシブオーディオがオンの場合は最大18時間。充電時間は最大3時間。15分充電で最大2時間使えるクイック充電にも対応する。付属のUSB-A to Cケーブル(長さ30cm)で充電可能。重さは0.25kg。キャリーケースや有線接続用のオーディオケーブル(3.5mm - 2.5mm)などが付属する。

  • 同梱のオーディオケーブル(3.5mm - 2.5mm)で有線接続もできる