ソニーは1月19日、5Gスマートフォン「Xperia 5 IV」のSIMフリー版(オープンマーケット版)の販売を2月1日に開始すると発表した。発表と同時に、インターネット直販サイト「ソニーストア」や直営店「ソニーストア」、一部家電量販店/ECサイトでの予約販売受付を開始している。

  • Xperia 5 IV

    Xperia 5 IV

店頭予想価格は120,000円前後。インターネット直販サイト「ソニーストア」での一括販売価格は119,900円、36回の分割払いでは初回4,400円+3,300円×35回の支払となる。2年後に端末を返却し買い換えるプランの場合は、初回3,700円+5,800円×23回の支払いで総額は90,900円(2年後に29,000円を支払っての買取も可能)。

「Xperia 5」シリーズは、フラッグシップ機「Xperia 1」シリーズとミドルレンジ機「Xperia 10」シリーズの間に位置する、“少しコンパクトなハイエンドスマートフォン”というべきシリーズ。2022年9月1日に最新モデル「Xperia 5 IV」が発表され、国内キャリアでは10月21日から販売が行われている(レビュー記事)。

今回発売となるSIMフリー版の仕様は、基本的に仕様はキャリア版と共通で、相違点は次の2点。

  • ストレージ容量がキャリア版の128GBから256GBにアップ
  • キャリア版に搭載されていたFMラジオ機能を割愛(キャリア版でも楽天モバイル版はFMラジオ非対応)

キャリア版同様、SoCは上位モデル「Xpeira 1 IV」と同じSnapdragon 8 Gen 1。画面サイズは6.1インチと「Xperia 1 IV」の6.5インチより一回り小さく、メモリ/ストレージの容量も、「Xpeira 1 IV」SIMフリー版の16GB/512GBに対して8GB/256GBと一歩譲る構成になっている。カラーはキャリア版の共通カラーと同じエクリュホワイト/ブラック/グリーンの3色。ブルー/パープルはNTTドコモの限定色のため、SIMフリー版には設定されない。

  • エクリュホワイト
  • ブラック
  • グリーン
  • エクリュホワイト/ブラック/グリーンのカラーバリエーション

1月20日(金)の20時15分より、新商品を紹介するLIVE配信も予定されている。

前モデル「Xperia 5 III」からの主な更新点は以下のようなポイント。

基本スペックのアップデート

SoCは前モデルのSnapdragon 888 5GからSnapdragon 8 Gen 1にアップデートされる。バッテリーは4,500mAhから5,000mAhに容量アップし、ワイヤレスチャージ/おすそ分け充電にも対応する。SIMはnanoSIM×2からeSIM+nanoSIMの構成となった。

  • SoC

    SoCはSnapdragon 8 Gen 1

  • バッテリ容量

    バッテリ容量は5,000mAhにアップ

  • ワイヤレスチャージ/おすそ分け充電

    ワイヤレスチャージ/おすそ分け充電に対応

ディスプレイの性能向上

ディスプレイは前モデルと同サイズのまま、輝度を約50%向上。リアルタイムHDRドライブにも対応し、視聴環境によらずコンテンツの明暗を再現できる。前面ガラスにはより強度の高いCorning Gorilla Glass Victusを採用。

カメラの強化・変更

超広角/広角/望遠というカメラの三眼構成は変わらず。ただし望遠カメラは前モデルで70mm相当/105mm相当の切り替え式となっていたところ、60mm相当で固定となる。また、センサーサイズ/画素数は前モデルと同じだが、センサーが120fpsの高速に読み出しに対応したことにより、リアルタイムトラッキングやスローモーション/ハイフレームレート動画、動画での瞳AF/オブジェクトトラッキングに対応するなどの性能向上がなされている。

  • 三眼構成のカメラ

    三眼構成のカメラ。望遠レンズは60mm固定となった

  • センサーの読み出し速度

    センサーの読み出し速度が120fpsとなり、撮影機能が向上している

インカメラは解像度がアップし、センサーサイズも大型化。4K HDR撮影にも対応した。

  • インカメラの強化ポイント

    インカメラは解像度/センサーサイズともアップしている

配信機能の強化

「VideoGraphy Pro」による単体でのライブ配信、「α」シリーズデジタルカメラで撮影した映像のライブ配信、ゲームエンハンサーによるライブストリーミングといった配信機能が搭載された。

  • 外部配信への対応

    「Xperia 5 IV」単体でのライブ配信、外部デジタルカメラと組み合わせての配信に対応

  • ゲームエンハンサーによるライブストリーミング

    ゲームエンハンサーによるライブストリーミング

オーディオの強化

スピーカーユニットを専用エンクロージャーに収容した新構造のスピーカーにより、不要な振動の抑制と音圧向上を図った。ユニット自体もマグネット増強等でよりパワフルな駆動が可能となっている。レコーディングソフト「Music Pro」も搭載。

  • 新構造のスピーカー

    新構造のスピーカー

側面デザインの変更

側面は、前モデルの全面を曲面でカバーしたデザインから、平面を取り入れたデザインとなった。

  • 側面デザインの変更

    側面デザインの変更


主な仕様は下記のとおり。

  • CPU:Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1
  • 内蔵メモリ:8GB
  • ストレージ:256GB+microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB)
  • ディスプレイ:6.1インチ OLED FHD+(リフレッシュレート120Hz)
  • 通信方式:5G Sub6
  • 対応バンド 5G:n3/n28/n41/n77/n78/n79、4G(LTE):Band 1/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/21/26/28/38/39/40/41/42、3G:Band 1/5/6/8/19、GSM:850MHz/900MHz/1.8GHz/1.9GHz
  • SIM:eSIM+nanoSIM
  • アウトカメラ:超広角1,220万画素(16mm相当/1/2.5インチ/F2.2/120fps読み出し対応)+広角1,220万画素(24mm相当/1/1.7インチ/F1.7/120fps読み出し対応)+望遠1,220万画素(60mm相当/1/3.5インチ/F2.4/120fps読み出し対応)
  • インカメラ:1,220万画素(1/2.9インチ/F2.0)
  • Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax
  • Bluetooth:バージョン5.2
  • バッテリ容量:5,000mAh(30分50%充電、ワイヤレスチャージ/おすそわけ充電対応)
  • 防水/防塵:IPX5/IPX8、IP6X
  • 生体認証:指紋認証
  • その他の機能:おサイフケータイ対応、ワイヤレス充電対応
  • インタフェース:USB Type-C、3.5mmオーディオジャック
  • サイズ/重さ:H156×W67×D8.2mm、172g