Appleは3月15日、最新の「iOS 15.4」および「iPadOS 15.4」を提供開始した。iPhone 12以降では、マスクをしたままのFace IDでのロック解除を実現する。

  • iOS 15.4

また、対応するiPadでは「ユニバーサルコントロール」が新たに利用可能になり、macOS Montereyを搭載したMacと組み合わせて、1つのマウスとキーボードでiPadとMacの両方を操作できるようになった。

  • iPadOS 15.4

今回のアップデートの主な内容は以下の通り。iOS 15.4とiPadOS 15.4それぞれに固有のアップデート内容と、両OS共通のアップデート内容を整理して示す。

iOS 15.4のみのアップデート内容

Face ID

  • iPhone 12以降で、マスクを着用したままFace IDを使用できるオプション
  • Apple Pay、およびSafariとApp内のパスワード自動入力で、マスクを着用したままFace IDを使用可能

Siri

  • iPhone XS、iPhone XR、iPhone 11以降では、オフラインの間もSiriが日付と時刻の情報を応答可能

ワクチン接種カード

  • “ヘルスケア”がEUデジタルCOVID証明書に対応。新型コロナウイルス(COVID-19)ワクチン接種、検査結果、および回復状況の検証可能な記録をダウンロードして保存可能
  • Appleウォレットの新型コロナウイルス(COVID-19)ワクチン接種カードがEUデジタルCOVID証明書の書式に対応

iPhone用の機能向上

  • “緊急SOS”の設定をすべてのユーザを対象に“長押しして通報”を使用するように変更。“5回押して通報”は“緊急SOS”の設定のオプションとして今後も利用可能
  • “拡大鏡”のクローズアップ機能で、iPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Maxの超広角カメラを使用して小さなものを見やすくすることが可能

iPadOS 15.4のみの更新内容

ユニバーサルコントロール

  • ユニバーサルコントロールにより、1組のマウスとキーボードでiPadとMacの両方を操作可能
  • テキスト入力はiPadまたはMacのどちらからでも可能、また両者間でファイルのドラッグ＆ドロップが可能

Siri

  • A12Z Bionic以降を搭載したiPad Proでは、オフラインの間もSiriが日付と時刻の情報を応答可能

iPad用の機能向上

  • iPad(第5世代以降)、iPad mini(第4世代と第5世代)、iPad Air 2、iPad Air(第3世代と第4世代)、およびiPad Proで、音量コントロールをiPadの向きに合わせて調整されるように設定可能
  • セキュリティに関する勧告を非表示にすることが可能

iOS/iPadOS 15.4共通の更新内容

絵文字

  • 絵文字キーボードで、顔の表情、手のジェスチャー、調度品などの新しい絵文字
  • 握手の絵文字で、それぞれの手に別々のスキントーンを選択可能

FaceTime

  • SharePlayのセッションを対応Appから直接開始可能

機能向上

  • SafariのWebページ翻訳機能がイタリア語と中国語(繁体字)に対応
  • Podcast Appにエピソードフィルタが追加され、シーズンや再生済み、未再生、保存済み、ダウンロード済みのエピソードを絞り込み可能
  • iCloudのカスタムメールドメインを“設定”から管理可能
  • “ショートカット”が“リマインダー”のタグに対応。“ショートカット”を作成および編集するときにタグの追加/削除/検索が可能
  • “設定”で保存済みのパスワードに自分用のメモを追加可能

バグ修正

  • キーボードで入力した数字の間にピリオドが挿入される場合がある問題を修正
  • 写真とビデオがiCloud写真ライブラリに同期されない場合がある問題を修正
  • “ブック” App内で“画面の読み上げ”のアクセシビリティ機能が予期せず終了する問題を修正
  • コントロールセンターでライブリスニングをオフに切り替えてもオフにならない問題を修正