日本HPは、ゲーミングデスクトップPCにおける新製品として革新的な冷却システムを採用した「OMEN 45L」と、ややコンパクトな「OMEN 40L」、さらに小型ケースを採用した「OMEN 25L」を発表した。2月24日から順次発売を予定する。

OMEN 45L

  • 「OMEN 45L」

OMEN 45Lは、ケース上部に専用の水冷ラジエーター用スペース「OMEN Cryoチャンバー」を搭載する点が特徴のゲーミングデスクトップPC。一般的なケースとは異なり、ラジエーターを完全にケース外に出すことでエアフローをケース内と分離。標準で240mmサイズのラジエーターを搭載するほか、最大360mmサイズの市販品に交換することもできるという。

  • 「OMEN Cryoチャンバー」の様子。チューブは後部で引き回している

また、第12世代Intel CoreプロセッサにDDR4メモリを組み合わせた強力な構成もポイント。マザーボードは新しく設計され、VRM部には大型ヒートシンクを搭載。信越化学製のシリコングリスを採用して冷却性能を高めたほか、80PLUS Gold認証の800W電源を搭載して安定性を高めた。電源ユニットやファン、CPUクーラーにはCooler Master製品が採用されており、SSDはウエスタンデジタル製を標準搭載する。

構成の一例として、最上位構成の「エクストリームモデル」ではIntel Core i9-12900K、DDR4 32GBメモリ、M.2 NVMe 2TB SSD、NVIDIA GeForce RTX 3090を搭載し、Windows 11 Proをインストールする。構成は一部選択できるCTOに対応しており、価格は550,000円から。

OMEN 40L

  • 「OMEN 40L」

OMEN 40Lは、OMEN 45Lから「OMEN Cryoチャンバー」を省略して高さを抑えたデスクトップPC。リアファンと兼用ながら120mmサイズの水冷CPUクーラーの搭載にも対応し、電源ユニットの排熱がケース内に入らないようシュラウドを装備。フロントには120mm×3のファン搭載スペースを備えたほか、最大380mmまでのグラフィックスカード搭載にも対応する。

構成の一例として、最上位構成の「ハイパフォーマンスエクストラモデル」ではIntel Core i7-12700K、DDR4 32GBメモリ、M.2 NVMe 1TB SSD、NVIDIA GeForce RTX 3080を搭載し、Windows 11 Proをインストールする。構成は一部選択できるCTOに対応しており、価格は352,000円から。

OMEN 25L

  • OMEN 25L(画像はIntelモデル)

OMEN 25Lは、Micro ATXフォームファクタを採用してコンパクトな点が特徴の製品。従来モデルではトップフローだったCPUクーラーをサイドフローに変更し、冷却性能を大幅に高めている。プロセッサはIntelとAMDから選択でき、Intelモデルでは黒いケースを、AMDモデルでは白いケースを採用する。

  • サイドフロー型CPUクーラーを採用

構成の一例として、Intel採用の上位モデル「パフォーマンスプラス」では、Intel Core i7-12700F、DDR4 16GBメモリ、M.2 NVMe 1TB SSD、NVIDIA GeForce RTX 3060 Tiを搭載し、Windows 11 Proをインストールする。AMD採用モデルは「アドバンス」1機種のみで、AMD Ryzen 5 5600X、DDR4 16GBメモリ、M.2 NVMe 1TB SSD、AMD Radeon RX 6700 XTを搭載し、Windows 11 Proをインストールする。構成は一部選択できるCTOに対応しており、価格はIntelモデルが220,000円から、AMDモデルが264,000円から。

  • AMDモデルは白。ケースのカラーは構成によって固定されており、選択できない