ソニーは、重低音再生にこだわった「EXTRA BASS」ヘッドホンに、デュアルノイズキャンセリング(NC)機能を搭載した「WH-XB910N」を10月8日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭価格は26,400円前後を見込む。カラーはブラックとブルーの2色。

  • WH-XB910N(ブルー)

WH-XB900N」(2019年発売)の後継機種。ソニーの最上位NCヘッドホン「WH-1000XM4」などで培った技術を投入して機能強化を図った。

密閉型で、40mmのダイナミック型ドライバーを搭載し、迫力ある重低音再生が可能。音楽ストリーミングサービスなどの圧縮音源をCD音質相当まで補完する「DSEE」機能を備える。BluetoothコーデックはSBC、AACに加えてハイレゾ相当のワイヤレス再生が楽しめるLDACもサポート。他にも、独自の立体音響技術を活用した音楽体験「360 Reality Audio」認定モデルになっている。

  • ハイレゾ相当のワイヤレス再生が楽しめるLDACもサポート

XB910NのNC機能は、フィードフォワードマイク×2、フィードバックマイク×2でノイズを集音して処理するデュアルNCに進化(XB900Nはフィードフォワードマイク2基で処理するシングルNC)。自然な外音取り込みも追求している。

また、通話性能を高めており、フィードフォワードマイクと、口元に搭載した通話専用マイクを使って高精度なボイスピックアップを可能にした。PCやスマートフォンなど2台の機器との同時接続(マルチポイント接続)も可能で、通話も音楽も受信できるようにし、接続の切り替えの手間を省いた。

  • WH-XB910N(ブルー)

  • WH-XB910N(ブラック)

  • WH-XB910Nの側面にあるNC/アンビエント機能のボタン(中央左寄り)と電源ボタン(左端)

長時間身に着けても疲れにくい軽さと快適な装着性を実現。WH-1000XM4で採用している立体縫製のイヤーパッドを搭載して耳あたりを改善し、遮音性・装着性が向上したことでNC性能向上にも寄与するという。ヘッドバンドはスイーベル時もシンプルで継ぎ目が目立たないデザインになり、ブルーのカラーリングをXB900Nより明るい色味に変更してカジュアルにした。本体の重さは252gで、XB900Nからスペックを強化しながらも2g軽くなった。

  • WH-XB910Nを装着したところ

  • 従来のWH-XB900N(左)と、新機種のWH-XB910N(右)。ハウジングとバンドの継ぎ目が側面から見えにくいデザインを採用している

Android端末では初回のペアリング作業が簡単に行える「Google Fast Pair」や、Windows 10 PCに近づけるだけでペアリングのポップアップ画面が立ち上がる「Swift Pair」に対応。Amazon Alexaを声で呼び出す事もできる。

従来のXB900Nから引き続き、ハウジングに触れて音楽再生などの操作が行えるタッチセンサー、外音取り込みのクイックアテンション、折りたたみ・スイーベル機構、ソニーの「Sony|Headphones Connect」アプリとの連携によるアダプティブサウンドコントロールといった機能を継承している。

連続再生時間は、NCオンで最大30時間、NCオフで50時間。急速充電にも対応しており、10分の充電で4.5時間再生可能だ。充電端子はUSB Type-C。付属のオーディオケーブル(長さ約1.2m)による有線接続にも対応する。キャリングケースなどが付属する。

  • USB Type-C充電端子と有線接続用の端子

  • 折りたたんでコンパクトにできる

  • 付属のキャリングケースに収めたところ