カシオ2021年春夏の時計新製品、4月に続いてさらに新たな製品情報が追加された。そこで今回も実機写真でご紹介する。まずは定石通りG-SHOCK編から。

掲載した写真はすべてクリックで拡大表示。価格は税込み、発売月はすべて予定。新型コロナウイルス感染症の影響によって、発売に関して変更が生じる場合があることをご了承いただきたい。

MR-G・25周年を記念する「華婆娑羅(はなばさら)」

G-SHOCK最上級ライン「MR-G」の25周年を記念した限定モデル「MRG-B2000BS-3AJR」が登場。そのコンセプトは「華婆娑羅(はなばさら)」。

  • MR-G・25周年記念限定モデルにふさわしい華やかさ!

「婆娑羅」とは、「体制に媚びす、粋で華美な服装を好む美意識」のこと。語源はサンスクリット語で金剛石(ダイヤモンド)の意。その硬さ・強さで常識を打ち破るというイメージを投影しており、このような生き方を好む武将は、時に「婆娑羅武将」と呼ばれることもあったという。

彼らは特に甲冑を自己表現の重要なツールとしてとらえ、新しい技術や独創性の高い意匠を凝らした「華やか」なものを好んだという。こうした「常識に抗う強さ」と「華やかな美しさ」を追い求める婆娑羅武将のスピリッツがMR-Gのコンセプトに相通ずることから、今回のテーマが誕生した。

  • 文字板の文様が鎖帷子(くさりかたびら)を思わせる

ベースモデルはMRG-B2000だが、ベゼルの素材には純チタンの約4倍という硬度を持つコバリオンを採用。そのコバリオンベゼルを、職人・小松一仁氏が研磨。加えて小松氏がファセットカット(いくつもの小さな面が組み合わされたカッティング方法。通常は宝石の加工に用いる)を施すことで、きらめく輝きを放つ華やかな仕上げとなった。小松氏は、米国宝石カットコンテスト「Ge mmys 」1位、「ものづくり日本大賞」内閣総理大臣賞などを受賞している国内有数の匠だ。

■G-SHOCK新作を写真で - MRG-B2000Bで人生を勝ちに行く!
■G-SHOCK新作を写真で - 頂点MR-G「MRG-B2000SH」その名も「衝撃丸」

ケースとバンドには純チタンと比べて約3倍の硬度という「DAT55G」を採用。ベゼルのコバリオンと合わせて、通常のチタンよりも時計全体の硬度・剛性を高めている。ケース、バンド、ケースバックは日本の伝統色である鉄色(くろがねいろ)のDLCでコーティング。

加えて文字板のベースにはブラウンAIP(アーク放電を使用したイオンプレーティング被膜)処理を採用、秒針/見切板のレッドとインダイヤルリングのグリーンを合わせることで華やかさを演出。婆娑羅武将らしい華美な甲冑を表現した。10時位置側面のプレートには「25TH LIMITED」の刻印がある。

重さは163g。タフソーラー駆動、世界6局の標準電波で時刻を合わせるマルチバンド6対応、スマホとBluetoothで連携するモバイルリンク機能をはじめ、機能や性能はベースモデル同様。毘沙門亀甲柄の天板を箱根寄木細工で製作したスペシャルパッケージ仕様となっている。価格は880,000円、6月発売。

イルクジに待望のアナログFROGMAN!

「Love The Sea And The Earth」のテーマのもと、イルカ・クジラと自然のすばらしさを伝える活動に取り組む「アイサーチ・ジャパン」。G-SHOCK・BABY-Gも「イルカ・クジラモデル」の売上金などを通じてサポートを続けている。今回、アイサーチ・ジャパンの設立30周年を記念したモデルが登場。

G-SHOCKからは待望のアナログFROGMAN(フロッグマン)をベースとした「GWF-A1000K-2AJR」と、タイドグラフ付きのG-LIDE「GWX-5700」がベースの「GWX-5700K-2JR」をラインナップする。

  • 本格派ダイバーズウオッチのMASTER OF G FROGMAN。まさに、イルクジにピッタリのチョイス!

  • 今まででもっとも爽やかなGWF-A1000だ

  • GWX-5700K-2JR。BABY-GのBGD-5700UK-2JRもこれに近いデザイン。ただしバンドはホワイトとなる

両モデルともアイサーチ・ジャパンのロゴカラーであるブルーを基調に、シンボルマークの使用色を差し色として随所に配置。バンドには「30TH ANNIVERSARY」の文字がプリントされている。

FROGMAN GWF-A1000K-2AJRは、ブルーIPベゼルにスケルトン樹脂を組み合わせて、ホワイトのバンドには汚れにくいフッ素ラバーを採用。3時位置のインダイヤルには、ザトウクジラを象った小針を用いている。

そのほか、BABY-GからはGWX-5700K-2JRのBABY-G版「BGD-5700UK-2JR」もリリース。3機種とも自然に優しい太陽光で駆動するタフソーラー仕様だ。

G-SHOCKの遊環にはクジラ、BABY-Gの遊環にはイルカのシルエットをデザイン。裏ぶたには「Love The Sea And The Earth」のシンボルマークを刻んでいる。

さらに、より持続可能な社会に向け、付属のスペシャルパッケージからはプラスチック素材を撤廃。紙箱にも再生紙を使用するなど配慮されている。時計の製品袋として、ポーチとしても再利用可能な綿100%の巾着袋も付属。外観と中身の両面から、アイサーチ・ジャパンの30周年を祝うにふさわしいモデルに仕上がっている。

価格はGWF-A1000K-2AJRが110,000円、GWX-5700K-2JRが27,500円、BGD-5700UK-2JRが22,000円。すべて6月発売。

国内外で注目必至!? 錦鯉×G-SHOCK

日本発祥の文化として海外でも大人気の「錦鯉(にしきごい)」。これをデザインしたG-SHOCKが登場する。ベースモデルには、G-SHOCKの代表的な3モデル「DW-6900」「GA-100」「DW-5600」がチョイスされた。

  • DW-6900JK-4JR(左)とGA-100JK-4AJR(右)

「DW-6900JK-4JR」は、白体で全体に緋色の斑点が特徴的な「紅白」(※錦鯉の種類 )をイメージして時計全体を赤と白でデザイン。バックライトには、フェイスと連動した模様が浮かぶ。

「GA-100JK-4AJR」は、白体に緋色と黒色の斑点を持つ「大正三色」(※錦鯉の種類 )をイメージ。インダイヤルには錦鯉モチーフの針を採用した。

そして「DW-5600JK-1JR」は、黒体で全体に赤と白の模様のある「昭和三色」(※錦鯉の種類)をイメージ。フェイスへ赤と白の錦鯉をイメージした模様をプリントしており、やはりバックライトにはフェイスと連動した模様が浮かぶ。

  • DW-5600JK-1JR。ケースの黒が見慣れているだけに、かえってダイヤルが目を引く

各モデルとも遊環に錦鯉のイラストをあしらい、製造も日本製にこだわるなど、さまざまななギミックでジャパンカルチャーを前面に打ち出したシリーズだ。

なお、錦鯉のデザインを落とし込んだパッケージと同梱のカードが付属。これらは東京を拠点にグラフィティからアパレルまで幅広く活動するレーベル「BlackEyePatch(ブラックアイパッチ)」の手による。

そのほかの機能と性能は、各ベースモデル同様。価格はDW-6900JK-4JRが19,800円、GA-100JK-4AJRが17,050円、DW-5600JK-1JRが14,850円。6月発売

G-SQUAD「GBD-H1000」ニューカラー

G-SHOCKのスポーツラインとしてすっかり認知された感のある「G-SQUAD」。その中でもGPSやマルチセンサー、スマホアプリ「G-SHOCK MOVEと連携する」モバイルリンク機能、そしてUSB+ソーラーアシスト充電機能などを搭載したハイエンドモデル「GBD-H1000」に、新色となる2モデルが登場する。

  • ゴールドIPのパーツでゴージャス感がアップ! GBD-H1000-4A1JR(左)とGBD-H1000-1A9JR(右)

新モデルは、レッドのケース・バンド+ブラックベゼルの「GBD-H1000-4A1JR」と、ブラックのケース・バンド+ゴールドベゼルの「GBD-H1000-1A9JR」。後者のGBD-H1000-1A9JRは、ベゼルバンパーに初夏らしくさわやかなスケルトン樹脂を採用。両モデルともベゼルやビスはIP処理。そのほかの機能や性能はベースモデルに準ずる。

価格はどちらも55,000円で、6月発売。すでに「G-SQUAD PRO」としてWear OS搭載スマートウオッチ「GSW-H1000」が発表され大きな話題となったが、Wear OSやディスプレイカスタマイズ、マルチスポーツ対応などを重視しないのであれば、GBD-H1000シリーズを検討する価値も十分にあるだろう。

夏の海をイメージしたトラディショナル&ベーシックモデル

夏といえば海。海といえば夏。そんな夏海の情景を思わせる計4モデルが、3色のカラーで登場。ベースモデルは、G-SHOCKのアイコンともいえるトラディショナル&ベーシックモデル「DW-6900」と「DW-5600」だ。

「DW-6900WS-2JF」はサーファーが待ち焦がれるビッグウェーブ、「DW-6900WS-1JF」と「DW-5600WS-1JF」は静かな夜に寄せては返す漆黒の波、「DW-5600WS-4JF」は海面に映る夕日をモチーフにしている。

  • DW-6900WS-2JF(右)とDW-6900WS-1JF(左)

  • DW-5600WS-1JF(右)

  • DW-5600WS-4JF(左)

各モデルとも、ベゼルとバンドにオーシャンウェーブをイメージした模様を樹脂の混色成形で再現した。混色成形とは、2本の射出シリンダーに入った別々の樹脂を、ノズルヘッドのコントロールによって混合射出する技術。パターンを描きながら樹脂を射出するなど、樹脂成型の可能性を大きく広げるすごい技術なのだ。価格は各13,200円で6月発売。

東京の夜の音楽シーンをイメージしたG-SHOCK「MUSIC NIGHT TOKYO」

オリジンの血統を受け継ぐスクエアモデル「DW-5600」と、G-SHOCK初のアナデジコンビモデル「AW-500」をベースに、人気グラフィックアーティスト「YOSHIROTTEN」がグラフィックデザインを手がけた「MUSIC NIGHT TOKYO」シリーズが登場。

  • DW-5600MNT-1JR(左)とDW-5600MNT-8JR(右)

  • AW-500MNT-1AJR(左)とAW-500MNT-8AJR(右)

テーマは「東京の夜の音楽シーン」。薄暗いクラブの店内に飛び交うオレンジやグリーンのレーザー光線をイメージして、「DW-5600MNT」は液晶パネルに、「AW-500MNT」はダイヤルに、蛍光色でビームが描かれている。電池寿命(DW-5600は2年、AW-500は7年)など、そのほか機能と性能はベースモデルと同じだ。

価格は「DW-5600MNT-1JR」(ブラック)と「DW-5600MNT-8JR」(グレー)が各13,750円、「AW-500MNT-1AJR」(ブラック)と「AW-500MNT-8AJR」(グレー)が各15,950円。発売は6月。蓄光グラフィックが描かれたスペシャルパッケージ仕様となる。

――緊急事態宣言ですっかり意気消沈した夜の東京。街角からはネオンも音楽も一時的に消えはしたが、G-SHOCKとともにあるカルチャーの灯は消えない。今こそ、不屈のタフネスが必要だ。