ウィジェットに表示されるはずのニュースや天気予報が表示されない、更新されない...そんなトラブルを経験したことがありますか? iPhoneは携帯電話・スマートフォンといっても中身はデジタル、それも一昔前の業務用コンピュータをはるかに凌ぐ性能を備えています。そのぶん複雑ですから、ときには不具合を起こすこともあります。

ウィジェットや通知センター、ホーム画面といったiPhone(iOS)の表示機構は、「SpringBoard」というソフトウェアが支えています。このSpringBoardを介してアプリの起動、コントロールセンターや通知センターの表示/操作受付といった処理が行われます。パソコンに詳しい人なら、Windowsにおけるエクスプローラ、macOSにおけるFinderやDockに近い存在、と聞けばピンとくることでしょう。

ウィジェットの場合、内容を表示する処理そのものはアプリが担いますが、なんらかの原因でSpringBoardとの連携に問題が生じた場合、アプリ側では対処できないことがあります。ウィジェットを削除して再び追加しても内容が更新されない場合、SpringBoard側に問題があるのかもしれません。

一般的にコンピュータシステム/OSでは、あるアプリ(親プロセス)が他のアプリ(子プロセス)を呼び出し影響力を行使する、という関係性が見られます。そこで親プロセスは子プロセスに関し生殺与奪の権限を持ちますが、その逆はありません。SpringBoardとウィジェットも親子関係にありますから、SpringBoardに問題が生じたときウィジェット側では対処のしようがないのです。

その解決策はSpringBoardの再起動ですが、iOSにそのような操作スイッチは用意されていないため、システムごと再起動することになります。ウィジェットや通知センターの表示がおかしいときには面倒でもシステムを再起動、これで更新されないといった不具合はとりあえず解消されるはずです。

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