Apple IDを取得するともれなく5ギガバイトが割り当てられる「iCloudストレージ」は、有償で増量が可能です。2020年10月現在、容量が50ギガ(130円/月)と200ギガ(400円/月)、2テラ(1,300円/月)の3プランが用意され、後2者のプランは「ファミリー共有」に対応しています。

iCloudストレージをファミリー共有で使えるようにすると、料金が割安になります。4人家族の場合、50ギガのプランをそれぞれ契約すると520円/月かかりますが、家族の代表が200ギガのプランに申し込みファミリー共有を使えば400円/月、1人あたり100円で済む計算です。空いている領域を家族で融通できるため、50ギガのプランを1人づつ契約するより効率的です。

しかし、誰しも守りたいプライバシーはあるもの。iCloudにアップロードした写真やビデオが家族に見られやしないか、家族といえど知られたくない秘密のデータが筒抜けにならないか、そこが気になるという人も多いはずです。

実際のところ、そのような心配はいりません。異なるApple IDのデータは参照できないため、ファミリー共有でつながる家族であってもカレンダーやメモ帳、iCloudメールは閲覧できないしくみです。写真やビデオも同様、iCloudストレージに保存したからといって閲覧できるわけではありません。

もちろん、家族間の情報共有は考慮されています。家族に見せてもかまわない写真/ビデオは、「共有アルバム」に自動作成される「家族」に保存しておくと、閲覧やコメントの書き込みが自由にできます。共有アルバムはiCloudストレージの消費量としてカウントされないため(ただし最大5,000点)、大いに活用しましょう。

  • 「ファミリー共有」を有効にしても、家族が勝手に写真を見てしまうことはありません