凸版印刷とTISは10月12日、2020年10月23日より万博記念公園で実施される自動運転車両を活用した次世代モビリティサービス実証に参画し、同実証において、遠隔コミュニケーションサービス「TeleAttend(テレアテンド)」を活用した、乗客に対しバーチャルキャラクターがリアルタイムで、会話や動きを伴ったガイドを行う対話型の新たな移動体験型サービスを提供すると発表した。

「TeleAttend」は、XR(AR・VR)技術を活用することで、物理的に遠く離れた別の場所にいる相手と同じ空間を共有しているような体験を提供し、遠隔コミュニケーションやリアル空間とバーチャル空間が融合したアクティビティを可能にするサービス。

  • 遠隔観光案内のイメージ バーチャルガイドキャラクター「小石川 彩(こいしかわ あや)」

両社が今回提供する移動型体験サービスは、凸版印刷のオリジナルバーチャルキャラクターを、自動運転車両に搭載されるパナソニックが開発中の透明ディスプレイに登場させ、遠隔操作することで、車内にガイドがいなくても双方向で対話を楽しみながら、「EXPO'70万博パビリオン跡地」の紹介を行う。

乗客は、ディスプレイ越しに透過して見える公園の風景とバーチャルキャラクターによるガイダンス映像を重ねてみることができ、景色を楽しみながら、リアルタイムで「EXPO’70パビリオン跡地」の歴史や文化を学ぶ新たな移動体験が可能になるとしている。

両社は今後、観光施設の観光ガイドや工場見学の案内、ショールーム、教育などさまざまな分野へのXRを活用した誘致施策の提供を拡充や、2025年大阪・関西万博やIRでのバーチャルな観光体験の実装、「TeleAttend」のシステムを活用した遠隔就労など、目的や利用シーンに合わせてサービスラインアップや機能を充実させていく予定だ。