CA(サイバーエージェント)は10月7日、巨大画面のLEDウォールを導入し、CG映像とLEDライティング技術を組み合わせることによって高精細なCG背景空間で撮影が可能になる「LED STUDIO」をカムロ坂スタジオに設置し、2020年11月よりサービス提供を開始すると発表した。

  • 「LED STUDIO」イメージ図

「LED STUDIO」は、世界最小の微細なLEDを使用しているといい、韓Samsung(サムスン)の巨大なLEDウォール(縦3.2m×横4.8m)と、照度が高いLEDソフトライトによって多彩なライティングエフェクトが設定できるLED照明で構成している。

巨大なLEDウォールを囲むように設置されたLED照明によって、人物と背景に適したライティングが考慮されたCG背景の空間を、色彩豊かに創り出すことが可能だとしている。

またLED照明により、従来の撮影では時間を要した照明のセッティング作業も効率化され、演者への負担も少なく撮影ができ、時間や場所の制約の軽減につながるとのこと。コロナ禍においても、海外など遠方に移動せずスタジオ内だけでさまざまなロケーション撮影が可能だ。

さらに「LED STUDIO」は、撮影後の合成作業も効率化するという。従来のグリーンバック撮影のように、撮影後に人とCG画像を合成させるデジタル合成ではなく、「LED STUDIO」が創り出すライティングが考慮されたCG背景の空間で人物撮影することで、CG撮影後に必要な背景と人物の合成作業の時間コストが削減できるとしている。

同社は今後、3DCG技術や空間スキャン技術を生かし、オリジナルのCG背景とLED照明のライティングパターンで制作した「オリジナルのLED空間モデルデータ」を作成し提供をする予定だ。