KDDIとエクシングは8月18日、新型コロナウイルス感染症対策の強化を目的に、画像認識技術を用いた来店者の体温測定や、展示デモ機の接触検知などスタートアップ計7社の技術を採用すると発表した。同日より、au IKEBUKURO(KDDI直営店)、およびエクシングの子会社スタンダードが運営するJOYSOUND池袋西口公園前店に導入される。

今回の取り組みは、「KDDI ∞ Labo(※1)」パートナー連合46社が共創環境 (保有施設・開発環境) や専門分野に関するデータ・知見などの自社アセットをスタートアップに提供し、新型コロナウイルス感染症の影響下におけるスタートアップの事業継続を支援する「MUGENLABO支援プログラム 2020」の第1弾として、スタートアップの新規商材開発や技術採用事例創出に貢献するもの。

  • au IKEBUKURO(KDDI直営店)

KDDI直営店では、客の入店時の検温を自動化する画像認識技術を用いた体温測定器(Idein、伊藤忠テクノソリューションズ提供)や、店舗内の密検知や除菌清掃が必要な端末を検知するエッジAIカメラ(AWL提供)、夜間の店舗内除菌清掃の自動化するための紫外線照射ロボット(ファームロイド提供)を導入する。

  • エッジAIカメラでの端末接触検知イメージ

  • 紫外線照射ロボット「UVバスター」

ほかにも、来客のスマートフォン端末を除菌する紫外線除菌ケース(GREEN UTILITY提供)や、キッズスペースにデジタル技術を使った知育体験ツール(プレースホルダ提供)を採用している。

  • デジタル技術を用いた知育体験ツール

採用期間はソリューションによりそれぞれ異なり、今後、au IKEBUKURO以外のKDDI直営店にも設置を予定しているとのこと。

  • JOYSOUND 池袋西口公園前店

一方JOYSOUND 池袋西口公園前店では、新型コロナウイルス感染症拡大防止の取り組みや設備・サービスに関する質問を人を介さず自動で応答するコミュニケーションロボ「Kebbi Air」(QBIT Robotics提供)や、カラオケルーム内マイクを常時除菌する紫外線除菌BOX(GREEN UTILITY提供)などの設置を行う。

  • コミュニケーションロボ「Kebbi Air」

  • マイク除菌用紫外線除菌BOX

JOYSOUNDは、スタートアップのソリューションは試験的に導入を進め、効果検証の上本格導入を検討する方針だ。

(※1):KDDIが展開する、新しいサービスを推進するスタートアップとともに、さまざまな業種のパートナー連合と連携し、新事業の共創を目指す「事業共創プラットフォーム