3眼カメラはシンプルでも「映える」仕上がり

背面のトリプルカメラは、超広角(焦点距離16mm相当、約800万画素)、標準(焦点距離26mm相当、約1200万画素)、望遠(焦点距離52mm相当、約800万画素)となっています。上位モデルと比べると、超広角や望遠での解像度が控えめです。

  • Xperia 10 IIのカメラを用い、それぞれの倍率で撮影した画角を比較

カメラアプリのUIでは、デジタルズームを含めた0.6X~10Xまでの倍率変更を一つの操作でつなげて行えます。カメラごとにボタンをタップして切り替えるような操作も必要なく、片手でもズーム操作を行いやすい点は◎です。

  • 0.6~10xのズームアウト・インをスライダ操作で行える

静止画撮影では、シリーズお馴染みの「プレミアムおまかせオート」によって最適な設定が自動で適用されます。ミッドレンジといえども、深く考えずにパシャパシャ撮って、それなりに見栄えする写真に仕上がるのは、今ドキの機種ですね。

  • 夕食の麻婆豆腐を撮影。シズル感はバッチリ

  • 風で揺れるタンポポの綿毛を撮影

なお、静止画・動画を問わず21:9の比率で撮影できることも特徴です。端末のディスプレイにぴったり表示したい写真を撮影したり、動画素材として使用するならば、扱いやすいという人もいるでしょう。ただし、処理としてはデータがトリミングされていることになりますので、サイズが少し小さくなる点はご留意を。

  • 21:9のアスペクト比に合わせた動画・静止画を撮影可能。比率はカメラアプリの設定から変更できます

上位モデルが対応する「Cinema Pro」や「Photograpy Pro」といったアプリ、「瞳AF」といった最新機能には非対応です。連写性能については、約10コマ / 秒で、AF / AE追従はありません。

「まだ4Gでいい」人には狙い目のミッドレンジ機

いよいよ5G通信の商用サービス提供がスタートし、対応端末が多く登場して盛り上がっていますが、対応エリアはまだまだ限定的です。新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の影響で外出自粛が続く中、まだ5G端末は不要かなという人も多いはず。おサイフケータイが使えて、防水防塵対応、ディスプレイが綺麗で、マルチタスクが行いやすい――。そんな日常使い重視の端末選びならば、Xperia 10 IIはぜひ候補に入れておきたい端末。4~5万円前後という予想価格帯は、4月15日に発表されたiPhone SEと近く、ライバル機にもなりそうです。

繰り返しになりますが、ドコモもKDDIも販売時期は5月下旬以降を予定。今後発表されるであろう価格にも注目しておきたいところです。

Xperia 10 II SO-41A(ドコモ版)の主な仕様

  • OS: Android 10
  • CPU: Qualcomm Snapdragon 665/2.0GHz+1.8GHz(オクタコア)
  • 内蔵メモリ: 4GB
  • ストレージ: 64GB
  • 外部ストレージ: microSDXC(最大1TB)
  • サイズ: W69×H157×D8.2mm
  • 重量:約151g
  • ディスプレイ(解像度): 約6.0インチ 有機EL(2,520×1,080ドット) メインカメラ: 約800万画素+約1,200万画素+約800万画素 インカメラ: 約800万画素
  • Wi-Fi: 〇
  • Bluetooth: 5.0
  • バッテリー容量: 3,600mAh
  • 連続待受時間: 未定
  • 通信速度(4G): 受信最大500Mbps/送信最大75Mbps
  • 防水/防塵: ○/○
  • 生体認証: ○(指紋認証)
  • ワンセグ/フルセグ: ―/―
  • 接続端子: USB Type-C
  • カラーバリエーション: Black、White、Mint、Blue