マルチウィンドウの使い勝手もよし

さて、縦長ディスプレイが活きる長所は主に2つ。動画コンテンツやゲームなどをゆったり表示できること。そして、マルチウィンドウで複数アプリを同時利用できることです。

Xperia 10 IIの場合、ディスプレイ自体は綺麗なのですが、内蔵スピーカーは下側にしか備わっておらず、横持ちでは音が偏るという弱点があります。ビューワーやゲーム用に使う場合には、有線またはワイヤレスイヤホンを使うのがオススメです。

  • RAMは4GB、ROMは64GB、SoCにはSnapdragon 665を搭載。試しに「PUBG Mobile」をプレイしてみても、不便は感じず。筆者が確認した範囲では、「Game Enhancer」機能も見当たらず

一方、マルチウィンドウを目当てに活用するならば、UIの使い勝手は優れていると思います。まず、これまでミッドレンジ帯モデルで採用されてきた「サイドセンスバー」が使用可能。アプリのショートカット起動が素早く行えるほか、上下のスワイプ操作でマルチウィンドウの起動や、戻る操作にも対応します。

  • 縦長画面でのマルチタスクは、ながら操作や調べ物に最適

また、上位モデルと同じく「マルチウィンドウスイッチ」に対応していることも重要なポイント。マルチウィンドウを起動した後に、表示するアプリを容易に切り替えられます。例えば、上半分で「YouTube」を視聴しながら、下半分で「LINE」をしていたときに、ちょっと情報検索をしたいと「YouTube」を「Chrome」に切り替えるような操作が簡単に行えるのです。

  • 境目に表示されるアイコンをタップすると(左)、マルチウィンドウスイッチ画面が表示され、上下の画面で起動するアプリを左右スワイプで選択できるように

こちらはXperiaシリーズのユニークな機能なので、ビューワー利用時のサウンドの臨場感を重視せず、マルチタスク目当てで買う方には、お手頃価格で狙い目な機種と言えるかもしれません。

  • IPX5/IPX8の防水性能、およびIP6Xの防塵性能をサポート。タッチディスプレイは水で濡れても誤動作しずらいので、小雨がふる屋外や水回りでしっかり操作できる点も魅力