マルチウィンドウの使い勝手もよし
さて、縦長ディスプレイが活きる長所は主に2つ。動画コンテンツやゲームなどをゆったり表示できること。そして、マルチウィンドウで複数アプリを同時利用できることです。
Xperia 10 IIの場合、ディスプレイ自体は綺麗なのですが、内蔵スピーカーは下側にしか備わっておらず、横持ちでは音が偏るという弱点があります。ビューワーやゲーム用に使う場合には、有線またはワイヤレスイヤホンを使うのがオススメです。
一方、マルチウィンドウを目当てに活用するならば、UIの使い勝手は優れていると思います。まず、これまでミッドレンジ帯モデルで採用されてきた「サイドセンスバー」が使用可能。アプリのショートカット起動が素早く行えるほか、上下のスワイプ操作でマルチウィンドウの起動や、戻る操作にも対応します。
また、上位モデルと同じく「マルチウィンドウスイッチ」に対応していることも重要なポイント。マルチウィンドウを起動した後に、表示するアプリを容易に切り替えられます。例えば、上半分で「YouTube」を視聴しながら、下半分で「LINE」をしていたときに、ちょっと情報検索をしたいと「YouTube」を「Chrome」に切り替えるような操作が簡単に行えるのです。
こちらはXperiaシリーズのユニークな機能なので、ビューワー利用時のサウンドの臨場感を重視せず、マルチタスク目当てで買う方には、お手頃価格で狙い目な機種と言えるかもしれません。