楽天モバイルは4月8日、宅内向けの小型基地局「Rakuten Casa」を販売開始した。対応ブロードバンド回線に「Rakuten Casa」をつなぐと楽天モバイルエリアが構築され、対応スマートフォンなどを接続できる。価格はゼロ円だが、事務手数料として3,000円(税込)が必要。ただし、同社が「Rakuten Casa」の設置完了を確認すれば、3,000円相当の楽天ポイントが還元される。

  • Rakuten Casa

「Rakuten Casa」は、宅内の対応ブロードバンド回線に本体をつなぐと、楽天モバイル回線を構築できる小型基地局(フェムトセル)。「Rakuten UN-LIMIT」の無制限利用対象となり、自宅などが楽天回線エリア外の場合や、電波環境が悪い場合に安定した通信環境が見込めるほか、Wi-Fiルータとしても利用できる。

主な申込み条件は、楽天モバイル回線を契約しており、かつ対応のブロードバンド回線(楽天ひかり)を契約しているユーザー。2020年4月現在では、楽天ひかり ファミリープラン(戸建)および楽天ひかり マンションプラン(集合住宅)のみが対応している。楽天モバイル回線の契約住所と同じ場所で申請・設置するため、申込後には本人確認の電話連絡がある。設置はユーザー自身で行うが、解約時には本体の返却も必要だ。

設置対応エリアは全国。ただし九州の一部エリア(宮崎県:西都市、高鍋町、新富町、宮崎市 / 長崎県:五島市、新上五島町、西海市 / 鹿児島県:阿久根市、薩摩川内市、いちき串木野市)は調整中。

本体サイズはW28.6cm×D7.0cm×H18.7cm、重さは1.2kg以下。消費電力は22W以下。カラーはホワイト、ブラックの2色。Wi-FiルータとしてはIEEE802.11a / b / g / n / acに準拠し、最大送受信速度は5GHz帯の場合で867Mbps、2.4GHz帯の場合で300Mbps。最大同時接続数は30台。