ネットアップは1月16日、自社にて調査したクラウド利用の実態調査に関する調査結果を発表した。調査は同社がクラウドの利用目的と課題の現状を把握するために実施。利用目的の半数以上がデータのバックアップに加え、複数の組織に関わる業務プロセスのITプラットフォームの提供など業務改善のためにクラウドを利用すると回答、デジタルファーストを意識した結果となった。

調査方法はインターネットによるウェブアンケートで、有効回答数は440人、調査期間は昨年11月26日から12月2日、対象は①同社が主催・協賛したイベントや広告などのデータから特にクラウドに関連するイベントや広告から得たデータから抽出、②同社のユーザーの有無を問わず抽出した。

  • クラウドの利用目的

    クラウドの利用目的

これによると、(1)情報収集ではオンラインとオフラインを使い分け、web経由のみならずイベント・展示会で情報収集するが上位に、(2)ビジネスコミュニケーションでは、チャットツールが主流、(3)クラウド利用目的では、従来言われているバックアップ以外に複数の組織に関わる業務プロセスのITプラットフォーム提供、ソフトウェア開発とテストを行うなどDXを意識する傾向に、(4)クラウド利用課題では、既存システムとの連携、ベンダーロックイン、システムアーキテクチャの見直しと改善など、多岐に渡る課題が山積、(5)トレンドは、クラウドファーストによる、デジタルファーストへ、(6)クラウドソフトウェアは直接契約が過半数以上、日本の商習慣にも変化がみられる、という結果になった。