米Pure Storageは、AI(人工知能)に適した統合インフラストラクチャ「AIRI(アイリ)」のハイパースケール構成を発表した。これにより、ハイエンドのAI企業に最適なスーパーコンピューティングを提供するという。

ハイパースケール構成のAIRIは、NVIDIAおよびMellanoxと共同で深層学習向けサーバのNVIDIA DGX-1とDGX-2を複数ラック搭載し、インターコネクトにはInfiniBandとイーサネットファブリックがサポートされている。

AIを活用できるよう、シンプルかつパワフルなアーキテクチャを提供し、NVIDIA GPU Cloud (NGC)コンテナレジストリとAIRI Scaling Toolkitを利用することで、コンテナ化されたAIフレームワークを使用したアプリケーション開発ができるようになり、データからインサイトの抽出をすることが可能になるという。

さらに、KubernetesとPure Service Orchestratorの統合により、クラウドライクな柔軟性を備えたAIインフラストラクチャの構築ができるという。

また、あらゆる企業がAIを利用できるようにするためのソリューションとして、Cisco、NVIDIAと共同でFlashStack for AIを発表。Pure StorageのFlashBladeとCisco UCS C480MLで構築し、従来の分析手法を使用する組織がAIを利用しやすくなることを目的とした製品となる。

同製品の導入により、企業のIT部門はPure Storageのデータハブに統合したNVIDIA GPU CUDAベース高速AIライブラリ搭載のCiscoの認定各種UCSサーバを、シンプルなエンドツーエンドのAIパイプラインとして提供できるという。

ソフトウェアソリューションの開発の企業を買収

また、4月2日にはエンタープライズ・クラウドプロバイダー向けのファイルベースのソフトウェアソリューション開発を手がけるスウェーデンのCompuverde買収の正式契約を締結した。

今回の買収により、ファイルストレージ機能を拡張し、エンタープライズにおける高度なファイルベースのサービス提供を可能にするという。

なお、Compuverdeのソフトウェアソリューションは、テレコム、金融サービス、メディアをはじめとした分野のグローバル企業に利用されている。