インターネットイニシアティブ(IIJ)は3月28日、同社独自開発のネットワーク機器として、企業向けルータ「SEIL/X4(ザイル・エックスフォー)」及びサービスアダプタ「SA-W2L(エスエー・ダブルツーエル)」を提供開始した。SEIL/X4の価格は23万8000円(税別)、SA-W2Lは月額課金制となる。

SEIL/X4は、多様なネットワーク環境下で利用できるようユーザー企業のオペレーションニーズに対応したSEILシリーズの最上位モデル。マルチコアCPUを採用して従来と比べ性能が向上し、大規模ネットワーク向けVPNセンター装置として使用できるという。

  • SEIL/X4の外観

    SEIL/X4の外観

同製品の特徴として「マルチコアCPUの搭載によるVPN利用時の性能向上」「多彩な機能を備えたエンタープライズ向けハイエンドアクセスルータ」の2点を挙げている。

マルチコアCPUの採用による性能向上により、1台あたりのVPN対向拠点数が最大512拠点と、大規模ネットワークでの利用に適するとともに、1ユニットサイズに収まる省スペース設計も実現したいう。

ルータ機能に関しては、IPv4/IPv6デュアルスタック、IPv6 IPoE、DS-Lite、ファイアウォール、IPsecなどの機能を搭載したルータとして利用可能としているほか、SEILを一元管理するシステムプラットフォーム「SMF」のOEM基盤である「SACM(Service Adaptor Control Manager)」に対応している。

SA-W2Lは、遠隔で機器情報を一元管理するマネージメントシステムであるSACM専用のサービスアダプタであり、機器をネットワークに接続すると設定情報を自動的に割り当てるゼロコンフィグレーションが可能。

  • SA-W2Lの外観

    SA-W2Lの外観

今回、新たにLTEモジュールを内蔵し、本体に直接SIMを装着可能とし、SIMの内蔵により、モバイルデータ通信端末の設置スペースの懸念や盗難のリスクを軽減できるという。

法人向けデータ通信サービス「IIJモバイルサービス」のタイプD(NTTドコモのLTE/3G)に加え、フルMVNOとして提供する「IIJモバイルサービス/タイプI」にも対応したため、同サービスの「SIMライフサイクル管理機能」の利用により、モバイル回線のコストを抑え柔軟にネットワークを運用を可能としている。

料金に関して、同社はVPNや無線LANなどの機能を「レシピ」と呼び、ユーザー企業が必要とするレシピをクラウド側からサービスアダプタへ提供するという。サービスアダプタ自体は無償であり、ユーザー企業が利用するレシピに対して月額課金するモデルを採用している。なお、第一興商がSA-W2Lの採用を検討している。