solid ITは2月19日(米国時間)、「New options in the DB-Engines ranking for multi-model DBMS」において、現在のデータベースがリレーショナル、キーバリュー、ドキュメント、グラフ、時系列、オブジェクト指向といった複数のデータ格納方式を提供する状況になっていることを加味し、DB-Enginesランキングにおけるデータ表示を変更すると発表した。ユーザーがランキングデータをチェックしやすくするために、従来の表示に新しい表示を追加するとしている。
具体的には、これまで「Database Model」に提供されてきた情報に、より多くのセカンダリデータベースモデル表記を追加する。また、ランキングの表示にセカンダリデータベースモデルを加味したものに切り替えるかどうかのスイッチも追加される。スイッチにチェックを入れると、セカンダリデータベースモデルに対象データ格納方式が含まれているデータベースもランキングに表示されるようになる。
例えば、次のランキングはグラフDBMSのランキングを表示したもの。これは従来の表示であり、プライマリデータベースモデルがグラフDBMSに分類されているデータベースのみが表示されている。
表の左上に表示されている「□include secondary database models」にチェックを入れると、次のようにセカンダリデータベースモデルにグラフDBMSが含まれているデータベースもランキングに含まれるようになる。
表示はテーブルのみならずグラフも同様で、チェックを入れるとセカンダリデータベースモデルにグラフDBMSを含めたものが表示される仕組みに変更されている。
NoSQLと呼ばれるカテゴリのデータベースが人気を博して以来、それまでRDBMSのカテゴリに分類されていた人気の高いデータベースはNoSQL系のデータベースが提供している機能を取り込むようになっていった。逆に、NoSQL系のデータベースがRDBMSに求められる要件の実装を進めるなど、単一のデータベースが複数のデータモデルに対応する状況になってきている。
DB-Enignesではもともとのデータモデルをプライマリデータベースモデル、後から追加された機能をセカンダリデータベースモデルと認識し、今回新たにセカンダリデータベースモデルも含めたカテゴリ別ランキングを提供するようになったことになる。これにより、今までよりも多角的にデータベースの人気状況をチェック可能になると見られる。