Googleは10月29日(米国時間)、「Official Google Webmaster Central Blog: Introducing reCAPTCHA v3: the new way to stop bots」において、CAPTCHA(Completely Automated Public Turing test to tell Computers and Humans Apart)技術実装の最新版となる「reCAPTCHA v3」の提供開始を発表した。

CAPTCHA は相手が人間がプログラムかを判別することまたはその技術のこと。reCAPTCHA v3では人間であることを明示する必要がなく、これまでよりもユーザーを煩わすことが減っているという。

  • スコア分散のサンプルグラフ - 資料: Google提供

    スコア分散のサンプルグラフ - 資料: Google

  • アクションごとにリクエスト数 - 資料: Google提供

    アクションごとにリクエスト数 - 資料: Google

Googleがこれまでに提供してきたCAPTCHA実装は「歪んだ文字を人間が認識して入力する」または「提示される複数の画像の中から該当する画像を選択する」などの方法だった。こうした方法はユーザーが明示的に作業する必要がある上、人間も認識や入力を誤ることがあり、人間であることを示すために何度もトライしなければならないというネガティブな面があった。加えて、こうした実装を自動的に回避する技術も随時発見されており、完全に攻撃を抑えることが難しい状況にもなっている。

今回Googleが発表した「reCAPTCHA v3」では、このように人が作業する必要がなくなっている。複数のページにreCAPTCHA v3を仕込んでおけば、行動から対象が人間かプログラムかを判断するためのスコアを返してくれる仕組みになっており、スコアに従って対応を取ることができる。