IEEEはこのほど2018年版のプログラミング言語ランキング「The 2018 Top Programming Languages - IEEE Spectrum Ranking」を発表した。2018年もPythonが前年に続き第1位になった。2017年版よりも1位と2位のポイントが広がっており、Pythonが人気を伸ばしていることがわかる。
IEEEではPythonの人気が拡大している背景として、組み込みにおけるPython利用の増加、ビッグデータ処理におけるPythonの利用増加を挙げている。これまで組み込み分野では限られたリソースで動作するという条件を満たすためにコンパイル型のプログラミング言語が採用されることが多かった。しかし、組み込みで利用するプロセッサの性能が高くなったことで、Pythonといったスクリプト言語の利用が実用的になってきたとしている。
また、Pythonにはビッグデータ処理に利用できる優れたライブラリが充実しつつあり、こうした状況がPythonをビッグデータ処理に利用する原動力になっているという。
IEEE Spectrum Rankingは複数のメトリックスを複数の重みにかけて集計されるプログラミング言語ランキング。ランキングの種類(IEEE Spectrum、トレンド、業務、オープン、カスタム)および言語の種類(Web、モバイル、エンタープライズ、組み込み)をそれぞれ選択およびフィルタリングして表示させることができるほか、重みを自分の求めるものに変更してランキングを表示させることが可能。