TISと在留外国人向けHow to 紹介サイトを運営するスタートアップ企業であるGuidable、SV-FINTECH1号投資事業有限責任組合(SV-FINTECH)の3社は6月6日、在留・訪日の外国人向けビジネスニーズの発掘から具現化、検証までをワンストップで実現するオープンイノベーションプログラム「Travelvation Salon(トラベルベーション・サロン)」を開始した。

Travelvation Salonは、外国人向けビジネスを検討するスタートアップや事業会社が持ち込むアイデアに対して、短時間で顧客ニーズのヒアリングと必要最小限のプロトタイピングを行い、クライアントの価値を最短1カ月で検証できるオープンイノベーションプログラム。

  • 「Travelvation Salon」の仮設構築から検証までのステップ

    「Travelvation Salon」の仮設構築から検証までのステップ

アイデア創出のタイミングから支援が必要なスタートアップや事業会社には、通常数日から数週間かかるアイディアソンやハッカソンなどのイベント準備にかかる時間の負担を緩和して、1日でこれを実施できるTISの独自プログラム「アイデアスプリント」を活用し、Travelvation Salonにつなげることも可能としている。

新プログラムでは、Guidableの在留外国人向けクラウドソーシングサイト「Guidable Crew」でインタビューやアンケートなどを実施し、外国人のニーズを発掘・検証するほか、MVP(Minimum Viable Product)構築後にテストモニターを集め、初期マーケティングを実施することで、ファーストユーザー層を獲得するための戦略立案ができるという。

TISはプログラムオーナーとして企画、運営、ファシリテーションを担い、自社リソースを活用したプロダクト開発の支援も行い、SV-FINTECHは投資と事業開発で培った知見をもとに、有望な対象企業に対して、実務的なコーチングを行う。

これにより、新規事業創出プロセスのニーズヒアリングからプロトタイピング、ニーズ検証といったポテンシャルを推量することが容易になり、事業化検討に要する時間・コストを削減できるという。