ブルーイノベーションは6月4日、屋内の点検分野において業務提携しているスイスのFlyabilityの「Elios」を使用した屋内点検サービス「Biインスペクター」の提供を開始した。

同社は新サービスにおいて事前アセスメントからドローン導入プラン、点検代行プラン、点検業務を提供する。

  • 「Biインスペクター」のサービス内容フロー

    「Biインスペクター」のサービス内容フロー

Eliosには「コンパスエラーが出ない」「壁面に衝突しても安定した飛行を継続できる」「球体のカゴが回転してもカメラは安定して撮影できる」「28WのLED照明で暗闇の中を明るく照らせる」といった特性を持つ。

  • Eliosの外観

    Eliosの外観

新サービスは、これらの特性により、機械設備の多い工場や設備内部・配管などGPSが入らない特殊な環境においても、安全かつ安定した飛行で点検運用を可能としている。これまでは点検作業が難しかった場、プラント、トンネル・配管など現場での低コストで安全な点検業務を実現するという。

  • Biインスペクターの想定利用シーン

    Biインスペクターの想定利用シーン

同サービスのメリットとして「従業員の安全性向上」「作業時間の短縮」「コスト抑制」の3点を挙げている。

従業員の安全性向上に関しては、危険な場所に立ち入る必要がないため、多様な環境で遠隔視覚点検を可能にしている。

作業時間の短縮については、現場点検の準備に時間がかからず、また点検作業に数日かける必要が無く、数時間で終了するという。

コスト抑制に関しては、目視点検を行うために必要な足場やロープ、クレーンが不要でドローンのみで済むため、コストを大きく抑えられるとしている。

なお、同サービスは複数のドローンを協調・連携させて複雑なミッションを行う統合管理プラットフォーム「Blue Earth Platform(BEP)」を利用している。

同社は同プラットフォームを軸に、社員健康管理および警備サービス「T-FREND」、教育向けサービス、エンターテインメントサービス「プラネットドローン」、「物流用ドローンポート」を軸とする物流サービスを2018年に展開する予定だ。