通信速度も文句なし!

さて、そんなXperia XZ Premium、これまではドコモでしか取り扱っていなかったのですが、このたびnuroモバイルにもラインナップされました。

nuroモバイルはいわゆる格安SIMブランドなのですが、Xperia XZ Premiumの場合、その力を最大限発揮できる「Xperia限定プレミアム帯域オプション」が使えます。

カンタンにいうと、Xperia XZ Premiumのためだけに専用の帯域を用意して、快適に通信できるというもの。テーマパークのファストパス的なイメージです。nuroモバイルのSIMカードとXperia XZ Premiumをセットにした場合のみ使えます。

実際に通信速度を計測してみましたが、キャリアと比較してもnuroモバイルの速度は遜色なく、むしろ筆者の計測では上回ってすらいました。

  • Xperia XZ Premium

    たまたま手元にキャリアのiPhoneがあったので計測してみましたが、そちらは下り60Mbpsくらい。何度やっても結果は同じでした

キャリアの料金と比べてみると

この「Xperia限定プレミアム帯域オプション」は月額2,000円となっています。

ここに端末代(分割で買うなら)と基本料金が乗ってきます。最低2GBから最高10GBまで1GB刻みで料金が設定されており、1GBごとに200円上がります。データ専用か、データ+SMSか、音声通話付きにするかで変わってくるところは一般的なMVNOと同じ。

たとえば月に使用する容量は5GB (1,300円)として、音声通話 (700円)をつけると2,000円。ここに「Xperia限定プレミアム帯域オプション」を加えて4,000円。初年度は計2,105円の割引※が入るので端末代を除くと1,895円となります。

※音声通話プランに加入すると、1年目は毎月1,105円引き、2年目・3年目は105円引きされます。さらに、「Xperia限定プレミアム帯域オプション」専用の割引もあり、こちらは1年目は毎月1,000円引き、2年目・3年目は500円引きとなります

これをドコモと比較すると、カケホーダイライトプラン (1,700円)にデータMパック (5,000円)とSPモード (300円)。月々サポートが月に2,268円引かれるので、4,732円となります。2年目以降はnuroモバイルの割引額が減るので差は縮みますが、それでもnuroモバイルの方が安くなりますね。

ただ、Xperia XZ Premiumの端末が10万円弱とけっこう高いので、分割された金額も考えると、「あれっ、そんなに安くないぞ」と感じるかもしれません。とはいえ、通話機能を外してさらに安くしたり、データ容量を1GB単位で選べるところはキャリアにはないメリット。たとえば筆者なら、SIMから通話を抜いて550円安くし、その分データ容量に600円プラスして3GB増やします。

nuroモバイルは価格の安さというよりも、キャリアレベルの回線を持ちながらMVNOのように個人に合わせたプランのカスタマイズができることが最大のメリットかもしれません。

キャリアとMVNOのちょうど間にあるニーズを満たすサービスとして、今後の台風の目となりそうです。