日立製作所(日立)は10月24日、USBメモリの不正使用によるセキュリティインシデントの発生を防止するUSB管理ソリューション「NX UsbMonitor」を、同日より提供開始すると発表した。

同ソリューションは、近年課題となっている制御システムでのUSBセキュリティ対策強化を実現するために、日立のOT(制御・運用)とITの技術・ノウハウを組み合わせて開発したもので、今回は第一弾として、同ソリューションの中核となるスタンドアローン型のUSB接続管理装置を販売開始する。

「NX UsbMonitor」USB接続管理装置

同製品は、制御システム内にある制御装置や端末などのUSBポートに取り付けるだけで、当該装置や端末のUSB接続を管理するもの。具体的には、装置端末に取り付けた製品に、あらかじめ登録されていないUSBメモリが差し込まれると、同製品が使用不可を判断し、接続を遮断する。

新たなソフトウェアの導入を必要としないため、既存システムへの影響や開発・検証コストを抑えながら、USBメモリの適切な使用を促すことが可能となり、不正使用によるウイルス感染や、それに伴うシステム障害、情報漏えいのリスクを抑えることができるという。

また、接続されたUSBメモリの接続ログを蓄積し、使用状況を見える化できるので、インシデント発生時の原因調査において活用できるほか、利用者に対しては不正使用の抑止効果につながるため、たとえば私物のUSBメモリを使用することによる、ウイルス感染や情報漏えいのリスクを低減することが可能だとしている。

価格は個別見積り。出荷開始日は2017年12月25日。