ソニーが2月2日、2017年3月期第三四半期決算を発表した。前年同期比で、売上高が9.3%減の5兆6996億円、営業利益が49.8%減の1943億円、税引前四半期純利益が59.5%減の1637億円、四半期純利益が80.7%減の456億円だった。

ソニーによると、PS4のソフトウェア販売などが好調だったものの、全体の売上高としては為替の影響が大きく9.3%減の減収となったという。利益については、映画分野の大幅な損益悪化が大幅減の主な要因となっているという。

この映画分野の損益悪化については、1121億円を営業損失として計上。市場縮小の加速により、DVD販売などのホーム・エンタテインメント事業の収益見通しを引き下げたことによると発表している。DVD販売の将来的な収益低下を予想する背景には、インターネット動画配信サービスの市場拡大などが影響しているとみられる。

今回の映画分野の損益悪化によって、通期の利益見通しが下方修正され、通期の最終利益予想は、11月時点から340億円減の260億円と変更された。