説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『Safariはストレージを激しく消費する?』という質問に答えます。

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iPhoneでもっとも利用頻度の高いアプリのひとつが「Safari」です。Webブラウザという情報の窓口に位置付けられるアプリであり、多くの画像やテキストを扱うため、使うたびにストレージ上に一時保存(キャッシュ)される履歴情報やCookieなどのデータが増えていきます。その意味で、Safariが消費するストレージ容量は少なくありません。

しかし、画像やテキストは動画ほど嵩張らず、キャッシュされたデータは時折消去されるため、iPhoneのストレージを圧迫する最大要因とはいえません。プライベートブラウザモードでWebブラウジングすれば、モードを終了する時点でキャッシュが完全消去されるので、常にストレージを軽く保つこともできます。

Safariがどれだけストレージを消費しているかは、『設定』→「一般」→「ストレージとiCloudの使用状況」→「(ストレージ欄の)ストレージを管理」の順に画面を開き、「Safari」をタップすれば確認できます。使い方や利用頻度によりますが、ほかのアプリより少ないのではないでしょうか。おそらく、FacebookやTwitterなどSNS系アプリのほうが、より多くストレージを消費していることでしょう。

Safariがストレージを消費する内訳は、履歴などのキャッシュデータより「リーディングリスト」のほうが多いかもしれません。リーディングリストは、インターネットに接続せずにWebサイトの閲覧を可能にする機能ですが、Webページ上のデータすべてをストレージに保存します。当然、多くのWebページをリーディングリストに登録すると、それだけストレージを消費します。リーディングリストに登録したWebページは、読了次第削除したほうがストレージの効率利用につながります。

Safariが消費するストレージの内訳は、キャッシュデータよりも「リーディングリスト」のほうが多いかもしれません