第一世代「LAVIE Hybrid ZERO」は、2012年7月に登場した。第一世代では約875gと世界最軽量製品としてデビュー、2013年10月に発表された第二世代では795gとさらに軽量化。同時に964gのタッチ対応製品も登場し、第2015年1月発表の三世代では、779gと軽量化を行いつつタッチ対応製品は2-in-1に進化しつつ926gと軽量化した。

「LAVIE Hybrid ZERO」の進化を紹介する、NECパーソナルコンピュータ 商品企画本部の中井祐介氏(左)と、LAVIE Hybrid ZEROの歴史。Mg-Li合金を使って驚くべき軽さを実現したのが初代。その後第二世代、第三世代と世界最軽量13インチモバイルノートをけん引。そして今年11.6インチコンパーチブルを追加投入する

これまでは13インチのモバイルPCであったが、13インチではタブレット化しても重いため、タブレットとしてはより小型化した11.6インチとしつつ、デタッチャブル化によってタブレットとしても有用な製品に仕上がっている。

LAVIE Hybrid ZEROシリーズとして、世界最軽量は「絶対命題」だったという。その上で、従来PCとしてのモビリティを追求した真の2-in-1をテーマにした結果、Windowsタブレットとしては異次元の軽さとなる398gを達成した。

またLAVIE Hybrid ZEROはキーボードにもこだわりを持たせた。標準添付される「モバイルパワーキーボード」はモバイルとしての使い勝手を追求するため、ドッキング時の利用可能時間を10時間と設定し、さらにヒンジ角度も調整可能、キーピッチやストロークも確保して、デタッチャブルでありながらUltrabook並の動作時間を確保。一方タブレット時の補完入力やタブレットカバーを想定した「フラットカバーキーボード」に関しては、200g未満を企画からの目標値としたという。

さらに軽さだけではなく、LTEの通信機能(SIMフリーだが、バンドはNTTドコモを想定)とRealSenceモデルも用意し、新しいライフスタイルを提案したという。

13インチでタブレットを作っても重いので、トータル重量を考えてコンパーチブルとしたが、11.6インチならば軽量のタブレットが作れるので、デタッチャブル化した

LAVIE Hybrid ZEROシリーズとして、世界最軽量は「絶対命題」だった。そしてノートPCとして利用する際に支障のない利用時間等が求められた

標準添付のモバイルパワーキーボードでは10時間以上のパワーとUltrabook並の薄さ、そして同社製モバイルノートと同じキーピッチが求められる

タブレットの補完用としてのオプションキーボードでは比類のない軽量性と薄さが求められる

さらにLTEモデル、3Dカメラ搭載モデルを用意。この仕様がまた設計を悩ませたという