NECパーソナルコンピュータが13日に発表した、「LAVIE Hybrid ZERO」新モデルは、本体約398g、バッテリ内蔵キーボード装着時でも約798gという驚くべき軽さの11.6型Windowsタブレットだった。13.3型に続く「第2のZERO」として、「International CES」(CES 2016)で展示され、2016年春モデルでの投入が予告されていた製品でもある。

本稿では、同日開催された製品発表会で撮影した、11.6型「LAVIE Hybrid ZERO」(以下、ZERO 11)を写真で紹介していこう。

11.6型の「LAVIE Hybrid ZERO」

本体外観

ZERO 11は、上位2モデルがディスプレイ部の本体(410g)とバッテリ内蔵キーボード「モバイルパワーキーボード」が付属する着脱型の2-in-1 PC、下位モデルが本体のみのタブレットPC(398g)となる。

ZERO 11の前面と背面。バックカバーと内部フレームに、軽量のMg-Li合金を採用すしている。ちなみに8型タブレットや電子書籍リーダーを持つような感覚の、非常に軽い持ち心地だ

モバイルパワーキーボードを装着した状態

モバイルパワーキーボードの底面。ネジは少なく、ZERO 13と同じく一体成型となっている

前面カメラと背面カメラ。写真は、空間の奥行きを検知するIntel RealSense 3Dカメラ搭載の中位モデル「HZ300/DA」だ

本体左側面と、本体右側面。本体の主なインタフェースは、USB 3.0 Type-C、ヘッドホン出力、microSD/SDHC/SDXC対応SDカードスロット、nanoSIMカードスロットなどだ

本体下面

本体上面

全モデル共通で、USB Type-C端子を備える。SDカードスロットはmicroSDカード対応

モバイルパワーキーボードとの接続はマグネット式。ロック機構はないが、装着した状態でタブレット部のみ持っても外れず、しっかり接続されている。キーボードからも両手で外す形だ

モバイルパワーキーボード

内部にバッテリを搭載した着脱キーボード。本体装着時に転倒を抑えるため、開いた際にヒンジ部が床面から浮き上がるヒンジリフトアップや、重量配分の最適化、端子レイアウトの最適化などを採用し、倒れにくい重量バランスを実現したという。キーボード部では、HDMI、USB 3.0×2(うち1基はパワーオフUSB充電対応)を搭載する。なお、バッテリ駆動時間は、本体単体で約5.5時間のところ、キーボード接続時で約10.3時間(JEITA 2.0)まで伸びる。

モバイルパワーキーボードのキーボード面。小型のタッチパッドが付いている

モバイルパワーキーボード装着時の右側面と左側面

背面

前面

特徴的な端子、オプション

上位モデル「HZ330/DA」は、nanoSIMスロットを本体右側に搭載するSIMフリーモデル。また、電源ポートは13型「LAVIE Hybrid ZERO」より一回り小型化している。

電源ポート。13型「LAVIE Hybrid ZERO」より一回り小さい小型端子となった

上位モデル「HZ330/DA」では、nanoSIMスロットを搭載するSIMフリーモデル。対応バンドは、LTEがバンド1 / 3 / 19 / 21、3Gがバンド1 / 6 / 19で、メインで使えるのはドコモ網だろう

本体前面の両サイドにはスピーカーを搭載

オプションの「フラットカバーキーボード」は、バッテリを省き引き出し式のスタンドを設けた専用キーボード。重量は187gで、紙のように薄い

フラットカバーキーボードの上面と側面。上部にあるタッチパッドのようなスペースは、スタンド収納機構用のもので、タッチパッドではない。打鍵感はソフトウェアキーボードをたたくような、沈み込みがほぼないキータッチだ

フラットカバーキーボードの引き出し式スタンドは、ちょっと複雑な作りだ。スタンドに本体をたてかけて使用する

CPUやディスプレイ解像度など

ZERO 11展示機のバージョン情報やディスプレイ解像度、Windowsの電源情報によるバッテリ駆動時間などをご紹介しよう。

「HZ300/DA」のバージョン情報。CPUはIntel Core m3-6Y30、OSはWindows 10 Home。メモリは4GBだ

ストレージ容量は128GB。プリインストールアプリなどだろうか、展示機ではこのうち31.1GBが占有されている

ディスプレイはノングレアの11.6型で、解像度は1,920×1,080ドットのフルHD。液晶面のタッチ操作は、なめらかで非常に良好だった

モバイルパワーキーボードを装着した状態でのバッテリ駆動時間は、満充電状態で7時間28分と表示された(輝度40%)