魅力的な端末だが、少し気になる値段設定

Nexus 5Xは最新OSがすぐに使え、LTE-Advancedにも対応し、端末としての処理速度も充分早い。バランスのいい魅力的な端末なのだが、少しひっかかるのは、その値段だ。

Nexus 5XはGoogleから直販されるほか、今回のドコモ版と、ワイモバイル版も併売される。このうち、ドコモとワイモバイルについてはSIMロックがかかっており、購入後180日したら解除できるのは、ほかのスマートフォンと同じ扱いだ。

Googleからの直販は、米国では16GBモデルが379ドル、32GBモデルが429ドルだが、日本では16GBモデルが5万9300円、32GBモデルが6万3400円だ。為替レートを計算すると156.5円、147.8円となり、ここ最近の為替レート(120円前後)と比べてかなり高い。

Google ストアでは税別59,300円~だが……

それでも(iPhoneのように)SIMロックフリー版だからキャリアより高くても仕方ない、と思っていたのだが、会場で確認したところドコモでの一括販売価格はなんと9万円台(詳細は後日発表)だという。月々サポートを適用してようやく4万円台半ばになるということで、これでは最初からSIMロックフリーの端末を買ったほうがいいと思うユーザーも多いだろう。

もし最新OSであるMarshmallowだけを目当てに考えている場合、新機種の登場で安くなったNexus 5やNexus 6を購入して、10月の第2週に登場予定のシステムアップデートを利用したほうが安上がりだ。一方、純粋に端末として利用したくて、値段付けに納得いくのであればもちろん悪い機種ではない。それに、ドコモからなら、分割でも購入できるため、メリットを感じる人もいるだろう。ただ、GoogleからSIMロックフリー端末を直接購入するのもひとつの選択肢ではあるはずだ。