米Googleは29日(米国時間)、Nexusブランドのスマートフォン「Nexus 5X」を発表した。日本国内でもGoogle ストアをはじめ、ドコモ、Y!Mobileから発売される。

Nexus 5XはNexus 5の後継機になるのだが、Nexus 5は日本で発売されたNexusスマホのなかでももっとも成功したモデルだと思う。当時、日本ではSIMフリー端末が少なく、かつ高価だったが比較的リーズナブルだったことが要因だと考えられる。

Nexus 5の発売が2013年の11月だったので、新たなNexus 5Xの登場まで2年が経過した。一般的なスマホの買い替えサイクル程度の時間が空いたわけだが、この間には社会環境の変化、回線の変化などさまざまなことがあった。Nexus 5Xはどのような機種に進化したのか、それはNexus 5のユーザーが乗り換える価値のある製品なのだろうか? そして、どのようなユーザー向けの端末なのか探ってみよう

Androidのマスコット「ドロイドくん」とNexus 5X

時代に乗ったディスプレイ

まずは、ディスプレイを比較してみよう。

機種名 Nexus 5 Nexus 5X
ディスプレイサイズ 4.95インチ 5.2インチ
ディスプレイ解像度 1,920×1,080ピクセル(445ppi) 1,920×1,080ピクセル(423ppi)

ディスプレイサイズは、Nexus 5が4.95インチであるのに対して、Nexus 5Xは5.2インチ。解像度は変わらないがディスプレイサイズは一回り大きくなっている。これは時代ともいうべき変化だろう。

5.2インチに拡大したNexus 5Xのディスプレイ

Nexus 5が登場した当時、5インチでフルHDというサイズと解像度はスマホのメインストリームだった。そして、それが現在では5.2インチフルHDになっている。ディスプレイサイズが大きなモデルが普通に登場してくるなか、引っ張られるようにメインストリームのディスプレイサイズも微妙に拡大したのだ。これは、情報表示力が大きくなることに加え、供給の多いものほどコストが下がるという部材の調達力の問題もあるだろう。

ちなみに、Nexus 5も5XもディスプレイガラスがCorning Gorilla Glass 3なのだが、5Xではさらに指紋がつきにくいコーティングがされている。