ベンチの成績は超優秀
今回iPhone 6に搭載された「Apple A9」プロセッサは相当高性能らしいということで、ベンチマークテストで確認してみた。ベンチマークに使ったのは、定番の「GeekBench 3」と「3DMARK」の2種類。比較対象はiPhone 5sと6 Pus、それにこれまでiOS端末最強のiPad Air 2だ。
表のとおり、A9の性能はかなり高い。クロック周波数も上がっているとはいえ、iPhone 5sの約180%、6と比べても約150%の性能を発揮している。Geekbench 3のマルチコアのみ、若干iPad Air 2に負けているが、これはAir 2がトリプルコアだからで、コアあたりの性能ではA9はA8を上回っている(参考までに、1GHzあたりの性能で比較すると約20%効率がいい)。
GeekBench 3はクロスプラットフォームのベンチマークアプリで、MacやWindows、Android用もあるため、プラットフォームやCPUの壁を越えて性能を比較しやすいのだが、GeekBench 3のシングルコア2,494台というのは、NEXUS 6の約2倍。今年発売のMacBook(Core M-5Y51)やMacBook Air(Core i5-5257U)と同等か、やや上回るレベルだ。そろそろ本気でスマートフォンやタブレットがノートPCの仕事を奪い取っていく時代に来たのだと思わせられる。
だが、実は今回最も高速化したのは、実はTouch IDかもしれない。新型のTouch IDセンサーはまさに「爆速」といえる速度で、ホームボタンでスリープ解除すると同時に認証が終わってホーム画面が表示される(=ロック画面が出てこない)ほど。これは1度味わうと元に戻る気がなくなってしまう。
指の当たる位置によってはもっと差が小さいことも、逆に時間がもっとかかることもあるが、いずれにしても新型は早い |