まとめと作例

GR IIは新たにワイヤレス機能を搭載したが、外観は背が1.8mm高くなっただけだ。従来機と比べて軍艦部が盛り上がり、ここにWi-Fi機能を搭載している。ただそれも、その隆起した部分を指摘されなければ気づかない程度のものだ。

高画質コンパクトという軸に一切のブレはなく、従来スタイルのままハード的な機能を増やしてきた。これは初代GR DIGITALから続くスタンスのひとつだ。いわばGRという器を変えることなく、機能が増えていく。十徳ナイフがそうであるように、すべての機能を使う必要はない。その都度必要な機能を呼び出し、使えばよい。ただし、道具として必要とされるであろう機能はもれなく用意しておく。GR IIのワイヤレス機能搭載は、そうした思想の現れと言えそうだ。

絞り優先AE F5.6 1/1000秒 ISO100 AWB JPEG
白いヨットにピントと露出を合わせる。ややアンダー気味だが、シャドウは潰れていない

絞り優先AE F5.6 1/1000秒 ISO100 AWB JPEG
直線の美しさ、抜けの良い青。やはりGRシリーズは都市風景が得意だと実感する

絞り優先AE F5.6 1/250秒 ISO100 AWB JPEG
四隅までシャープに描かれている。コントラストの付き方も良好だ

絞り優先AE F5.6 1/250秒 ISO100 AWB JPEG
電子水準器で水平垂直を気にしながら撮影した。GR IIは小さくても多機能なカメラだ

絞り優先AE F5.6 1/90秒 ISO100 AWB JPEG
飴玉が一粒ずつ、しっかりと解像している。周辺部は若干歪曲が感じられる