ペンタックスリコーイメージングは4月17日、コンパクトデジタルカメラ「GR」を発表した。発売は5月下旬で、価格はオープン。推定市場価格は10万円前後となっている。

「GR」

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2011年発表の「GR DIGITAL IV」の後継となる「GR」シリーズ最新モデル。レンズには、焦点距離28mm(35mmフィルム換算で28mm)の新規設計「GR LENS 18.3mm F2.8」を採用。高精度の非球面レンズ2枚や高屈折率低分散ガラスが採用されており、ディストーションや色収差の発生を抑える。

撮像素子は、GR DIGITAL IVでは1/1.7型CCDだったが、GRではさらに大型のAPS-Cサイズ(23.7×15.7mm)CMOSセンサーを採用。一眼レフと同等サイズのセンサーが採用されたことと、ローパスフィルターレス仕様により、従来よりさらに解像感のある画像を撮影できるようになった。

新規設計のレンズを採用

「GR DIGITAL IV」の1/1.7型CCD(左)と「GR」のAPS-CサイズCMOSセンサー(右)

大型センサーと開放F2.8の大口径レンズが搭載されたことで、一眼レフのようなボケ味のある写真を撮ることも可能。なお、本製品にはNDフィルターが内蔵されており、晴天の屋外でも開放絞りでの撮影を行いやすくなっている。

画像処理エンジンも新たに「GR ENGINE V」を採用。最大ISO25600での高感度撮影が可能となるとともに、高感度撮影時のノイズも低減された。

画像処理エンジンは「GR ENGINE V」に刷新

撮影機能としては、ペンタックスブランドのデジタル一眼レフカメラに搭載されている独自の露出モード「TAvモード(シャッター&絞り優先AEモード)」を新たに採用。そのほか、加工処理が施された写真を撮影できる「画像エフェクトモード」に、「レトロ調」「ハイキー」「ミニチュアライズ」が追加され、全9種類が利用可能となった。

主な仕様は、撮像素子が有効約1,620万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーで、レンズの焦点距離が28mm相当(35mmフィルム換算時)、開放F値がF2.5、対応感度がISO100~ISO25600となっている。

モニターは約123万ドット・3型の液晶方式で、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードと内蔵メモリ(約54MB)、動画の記録画素数が1,920×1,080ドット(フルHD)。なお、Wi-Fi(無線LAN)接続機能内蔵の「Eye-Fiカード」にも対応しており、同カード利用時は撮影画像をスマートフォンなどに自動転送が可能。

バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能枚数は約290枚。

サイズは約W117×D34.7×H61mm(操作部材、突起部を除く)、本体重量は約215g、バッテリーとSDメモリーカードを含む状態の重量は約245gとなっている。

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