HomeKitは米国での利用を想定したものになるか

今年のWWDCにおける大きなトピックの1つが「HomeKit」だ。HomeKitそのものは昨年2014年のWWDCですでに発表されているが、1年の準備期間を経てようやく正式ローンチとなるAppleのサポートページにはすでに操作ガイドが掲載されており、Apple TVを介してHomeKit対応機器を制御できる旨が記されているなど、スマート家電の中核としてiOSデバイスだけでなく、Apple TVも位置付けられていることがわかった

HomeKit対応デバイスの数々もWWDCの基調講演で紹介されるとみられている。ただし、当初HomeKit対応として出てくる製品の多くは灯りの制御やセキュリティ、ガレージまわりの自動制御など、主に米国のホームセンターで販売されているような家電制御キットに類似したもので、おそらく日本の家庭で想定しているようなエアコンやオーディオ制御の制御の製品は比較的少ないとみられる。

また、認証の関係で国内ベンダー以外の製品が日本にやってくるには時間がかかるとみられ、やはり「米国中心でのローンチ」といった体裁は避けられないと筆者は予測している。

■すでにHomeKit対応が発表された製品

電球やドアを制御する「Insteon Hub Pro」

Siriやアプリか照明を調節できる制光装置「Caseta Wireless Smart Bridge」

専用アプリから管理可能

スマートサーモスタット「ecobee3」。室内に人がいるかを感知するセンサーを持ち、複数の部屋の温度を効率よく管理

ElgatoはEveブランドの4製品を対応。ドアの開閉状態をチェックしたり、デバイスのエネルギー使用量を測定したり、室内空気の温度をチェックできる製品などをリリース

電化製品の遠隔操作や電力消費量の測定が可能な「iHome Control SmartPlug」