OS X新バージョンでの注目は「名称」

このように他の話題が豊富なのに比べ、OS Xそのものの話題(噂)は現時点で非常に少ない。UIのリファインやControl Center導入は噂されるものの、印象としては非常に地味だ。おそらくは、OS X 10.10 Yosemiteがその完成度で非常に評判悪かったこともあり、OSの完成度そのものを高める方向にリソースを振り分けているのではないかと筆者は考える。

OS X 10.11は「Gala」の開発コード名で呼ばれているらしいが、これは内部のコード名であり、一般向けに出される名前ではない。ネコ科の動物シリーズの名称が続いて話題となったOS Xだが、OS X 10.9では「Mavericks」の名称が付与され、命名規則が「カリフォルニア地名や史跡にちなんだもの」へと路線変更されている。

OS X 10.10では「Yosemite」となり、おそらくはOS X 10.11もまたカリフォルニアにちなんだ地名が付与される可能性が高いとみられる。だが現時点で名称に関する噂はほとんど出ておらず、こんな感じで名称を当てた人物に賞を出すという話があるほどだ。

これに関して、MacRumorsが面白い考察を出している。Mavericksはサンフランシスコ・ベイエリア近くの太平洋岸で「サーフィンの著名スポット」で、Yosemiteは言うまでもなく「ヨセミテ国立公園」からきている。MacRumorsの考察は、「海」と「山」のスポットが交互にOS Xの名称に採用されるというというもので、これに倣えば次のOS X 10.11は「海」が来るという。カリフォルニアで海といえば多数のビーチが存在するが、個人的にはMacRumorsにも写真でシルエットが出ている「Monterey (モントレー)」を推したい。現地では「モノリー」のような感じで発音されているが、日本ではピザの名称でご存じの方も多いと思われ、非常に親しみやすいのではないだろうか。