SIMフリー市場の現在と今後

イオンスマホのXperia J1 Compactの登場で、もはや、SIMとSIMフリー端末でセット販売されるSIMフリースマホは機能的にはキャリアの端末に追いつく時代となった。通信速度のクオリティはキャリア端末が優位だとしても、実用レベルの通信速度は出ることだろう(原稿執筆時点ではまだ販売が開始されていないので通信環境を確認していない)。なんといっても、おサイフケータイ機能が使えるようになったのは大きい。

Xperia J1 Compactが成功すれば、キャリア端末並みの性能を持ったものもさらに増えていくことだろう。

さて、高性能端末が登場した一方で、U-mobileであれば、月額4,000円程度でLTE定額通信を利用できるのも便利だ。機種も一般的な用途であれば十分なZenFone 5である。

いくつかのMVNOサービスが提供しているLTE定額通信は、1つのトレンドになるとは思っていたが、U-mobileはこのジャンルでうまく市場アピールしており、ビジネス的に成功しているように映る。

また、イオンモバイル・日本通信のVAIO PhoneもLTE定額通信コースを用意しており、このトレンドに乗り遅れない動きだ。この動きは今後、さらに広がるかもしれない。

そうしたトレンドのなか、イオンモバイルでは月額3,000円程度で使えるような端末も販売し続けているわけだが、U-mobileのZenFone 5と月額1,000円程度の違いでも、コストを削減したいという層が多く存在するということなのだろう。

今後、SIMフリースマホもまた、マーケットがハイエンドと一般向けの2層構造になっていくのかも知れない。

(記事提供: AndroWire編集部)