WiMAXおよびWiMAX 2+サービスを提供するUQコミュニケーションズは、月間のデータ通信量に上限を設けない新料金プラン「UQ Flat ツープラス ギガ放題」を2月20日より提供開始する。同社では下り最大220Mbpsの高速通信に対応したモバイルルーター「Speed Wi-Fi NEXT W01」も同時に発表しており、いま大きな注目を集めている。
そこで本稿では、これから始まる春の新生活シーズンにあわせて、WiMAXの新サービスがどのように便利に使えそうか、運用コストや利用シーンなどに触れつつ考察していきたい。
UQ Flat ツープラス ギガ放題ってどんなサービス?
「UQ Flat ツープラス ギガ放題」(以下、ギガ放題プラン)は、2月20日から開始される新料金プランで、月額4,380円で月間データ通信量が無制限となる点が特長。これにより、ユーザーは、利用制限を気にすることなくインターネットが楽しめる。
ギガ放題プランは、月額4,380円で月間データ通信量が無制限となる。月間7GBで月額料金3,696円の従来プラン「UQ Flat ツープラス」も提供される |
ギガ放題プランには3カ月間の体験期間が設けられる。期間後は1カ月単位でギガ放題プランと従来プランを切り替え可能だ |
さらに、ギガ放題プランには3カ月間の体験期間が設けられる点もポイントだ。体験期間中は月額料金3,696円で利用できるほか、期間後は利用状況に応じて1カ月単位でギガ放題プランとUQ Flatツープラス(月額7GBで3,696円)を切り替えられる。このあたり、とても良心的なサービス仕様となっている。
ヤ倍速で下り220Mbpsが実現!!
UQコミュニケーションズでは「ヤ倍速」と銘打ち、通信速度のさらなる高速化を図っていく。今春には現行のWiMAX 2+の2倍となる下り最大220Mbpsが実現され、2016年以降には下り最大440Mbps、2020年までには下り最大1Gbps級まで高速化される見込みだ。5年先までネットワークが増強され続けていくので、ユーザーは将来性に期待しながら、安心して利用を継続できるだろう。
まずは今春のギガ放題プランのサービス提供開始に合わせて、下り最大220Mbpsに対応したモバイルルーター2機種が順次リリースされる。
「Speed Wi-Fi NEXT W01」(ファーウェイ製)は、WiMAX 2+/ au 4G LTEで通信できる製品。タッチパネル対応のカラー液晶では、設定の切り替えや通信状態の確認などが行える。キャリアアグリゲーション(CA)技術に対応しており、WiMAX 2+の帯域拡張後にファームウェアのバージョンアップ(3月末予定)をかけることで、下り最大220Mbpsが実現する。UQオンラインショップでの販売価格は2,800円。
「WX01」(NECプラットフォームズ製)は、WiMAX 2+/ WiMAXに対応した製品。4x4 MIMO技術により下り最大220Mbpsを実現する。3月上旬に発売される予定。
下り最大220Mbpsに対応した「Speed Wi-Fi NEXT W01」。1月30日に発売が開始された。カラーバリエーションはマリン(青)とホワイト(白)の2色で展開する |
下り最大220Mbpsに対応した「WX01」。3月下旬に発売予定。カラーバリエーションはディープブルー(青)とパールホワイト(白)の2色で展開する |
実際の利用シーンを考えてみた
ここまで、UQ WiMAXの新料金プラン「ギガ放題」、更なる高速化施策「ヤ倍速」について説明してきた。この進化したUQ WiMAXは、いったいユーザーにどのような体験を与えてくれるのだろうか?
そこで、実際の利用シーンを考えてみた。これから新生活を迎える、新社会人や一般家庭でWiMAXのギガ放題プランを利用した場合、どのようなメリットが得られるだろうか? それぞれの利用シーンを想定して考察していきたい。
・ひとり暮らしを始める新社会人や学生の場合
新生活を始めるにあたり、自分用のノートPCやタブレットを新たに購入する新社会人も多いが、ノートPCをフル活用するために必要なのがインターネット。WiMAXなら通勤通学途中にメールや資料をチェックできるので、Wi-Fiスポットを探す必要がない。カフェでも移動中でも好きなときにWiMAXにつないでネットができ、時間を有効に使うことができる。
また、就職や単身赴任でひとり暮らしを始める社会人にこそ、「固定回線よりもWiMAXのほうがオススメ」という言い方もできるだろう。月額4,380円のギガ放題プランなら、外出先のネットも自宅のネットも制限を気にすることなく利用でき、研修後の赴任先や新たな転勤先へ引越しをするときにも、固定回線のような面倒な工事がなく、引越し後にすぐにネットが使えるからだ。
引越シーズンとなる今の時期、固定回線を引くには工事まで1カ月待ちなんてこともあるが、WiMAXなら工事不要で契約したその日から使える。WiMAX 2+は日本全国に広がっているので、どこに転勤になっても大丈夫という安心感もある。旅行や実家への帰省時においても、WiMAX一台あれば便利だ。
スマホのテザリングでネットをする人もいるが、テザリングは「速度制限がかかりやすい」「スマホのバッテリーの減りが早い」というデメリットがあるため、家でも外でも快適にインターネットを使うことになる新社会人には、WiMAXがオススメだ。
・家族の場合
家族で利用する場合はどうだろうか。結婚やマイホーム購入、子供の独立を機に改めてネット回線を見直す人の中には、現在の自宅のネット代金は高すぎるのではないか? と考える人も多いようだ。WiMAX 2+なら光回線に負けない高速通信を実現する220Mbpsなので、一般家庭の固定回線の代わりとして十分な速度といえるだろう。
また、Wi-Fi対応機器の接続台数は最大10台なので、PCだけでなくスマホ/タブレット、携帯ゲーム機など、家族全員がそれぞれのWi-Fi対応機器をインターネットにつなげることが可能だ。配線が不要なので、ケーブルの長さや回線接続口の場所を気にすることなく、家中のどこへでも設置でき、家具の配置にも困ることはない。
月間データ量制限なしのギガ放題なら、月額4,380円で追加料金も必要ないので、家計を圧迫せず経済的。新生活の始まるタイミングでネットを見直したいと考えている人にオススメだ。
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本稿では、月間のデータ通信量に上限を設けない新料金プラン「UQ Flat ツープラス ギガ放題」および、下り最大220Mbpsの高速通信を実現した「ヤ倍速」サービスに着目し、運用コストや利用シーンにおけるメリットを紹介してきた。どの層のユーザーにとっても高い満足度が得られるサービス内容となっていることがお分かりいただけただろう。これから始まる春の新生活シーズン。本稿が、インターネットの契約がまだお済みでない方の参考になれば幸いだ。