パフォーマンスはCore i5搭載Ultrabookとほぼ同等

YOGA 3 Proは、最新のCore Mと高速SSDを搭載したYogaシリーズの最上位モデルであり、その性能が気になるところだ。そこで、参考のためにいくつかベンチマークテストを行ってみた。

「PCMark 7」の総合値である「PCMark score」は、4409という結果になった。Atom Z3745搭載のWindows 8.1タブレットのスコアは2400程度、Core i5搭載のUltrabookのスコアは4900程度なので、Core i5搭載機と同程度のパフォーマンスだ。Windows 8.1も快適に動作する。「PCMark 8」の結果も傾向は変わらない。

■ PCMark 7 ■ PCMark 8
PCMark score 4409 Home conventional 1833
Lightweight score 3048 Home accelerated 2245
Productivity score 2276 Creative conventional 1954
Entertainment score 2965 Creative accelerated 2894
Creativity score 8470 Work conventional 2246
Computation score 13209 Work accelerated 3104
System storage score 5268

また、YOGA 3 Proはゲーム向けPCではないのだが、「FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」と「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」を実行してみた。前者の場合、1280×720ドット標準品質(デスクトップPC)のスコアが2463であり、評価は「普通」であった。

FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編の結果

ドラゴンクエストX ベンチマークソフトの結果は、1280×720ドット低品質のスコアが4754であり、こちらも評価は「普通」。品質をある程度下げた1280×720ドットなら、最近のMMORPGも十分プレイできるパフォーマンスといえる。

ドラゴンクエストX ベンチマークソフトの結果

SSDの性能を計測するために「CrystalDiskMark 3.0.3b」を実行してみたが、シーケンシャルリードは520MB/sに達しており、SSDもかなり高速である。ただし、シーケンシャルライトは239.9MB/sであり、最新のSATA 3.0対応SSDに比べるとライトは遅いようだ。

CrystalDiskMark 3.0.3bの結果

実測で10時間を超えるバッテリ駆動

BBenchを利用して、バッテリベンチマークテストも行ってみた。無線LANを有効にして、バックライトの輝度を「中」、電源プランを「バランス」に設定し、10秒ごとにキー入力のエミュレート、1分ごとに無線LAN経由でeb巡回を行う設定だ。

結果は10時間3分という、公称の約8時間を大きく超える長時間の駆動が可能であった。もちろん、条件によってバッテリ駆動時間は変わるが、無線LAN常時オンで10時間持つのは非常に優秀といってよいだろう。Core Mの消費電力の低さが、長時間のバッテリ駆動に貢献していると思われる。