レノボ・ジャパンの「Yoga」シリーズは、360度回転ヒンジを搭載し、シチュエーションや目的に応じて4つのモードで利用できることが特徴のPCだ。2014年秋冬モデルとして登場した「YOGA 3 Pro」は、Yogaシリーズの最上位に位置する。インテル最新CPU「Core M」を搭載し、Yogaシリーズ上、最薄・最軽量を実現したマシンだ。今回は、このYOGA 3 Proを試用する機会を得たので、早速レビューしていきたい。

「YOGA 3 Pro」

■試用機(80HE00CLJP)の主な仕様 [CPU] Intel Core M-5Y70(1.1GHz) [メモリ] LPDDR3-1600(PC3L-12800) 8GB [ストレージ] SSD 512GB [グラフィックス] Intel HD Graphics 5300(CPU内蔵) [ディスプレイ] 13.3型IPS光沢、3,200×1,800ドット、10点マルチタッチ [バッテリ駆動時間] 最大約8時間 [本体サイズ/重量] W330×D228×H12.8mm / 約1.19kg [価格] 210,000円前後

6ヒンジのウオッチバンドデザインを採用

まずは、外観から見ていこう。Yogaシリーズは、以前からフォルムが美しいことで人気があったが、フラッグシップとなるYOGA 3 Proは、さらにデザインが洗練されている。これまでのYogaシリーズでは、キーボード部と液晶部分の間の2カ所にヒンジが採用されていたが、YOGA 3 Proはヒンジが6カ所に増えており、さらにヒンジの構造が従来とは異なっている。

レノボでは、このデザインをウオッチバンドデザインと呼んでおり、その名の通り腕時計のバンドに似た構造だ。ウオッチバンドデザインのヒンジは光を受けて輝き、見た目が美しいだけでなく、よりしっかりと液晶部分を支えるため、ラップトップモードで液晶をタッチしても、画面の揺れが少ない。また旧モデルでは、液晶を180度開いた時に段差が発生していたのだが、新型ヒンジのYOGA 3 Proは段差がなく、完全に水平に開くようになって使い勝手が向上している。

YOGA 3 Proでは、6カ所に新構造のヒンジを搭載した「ウオッチバンドデザイン」を採用

このヒンジは腕時計のバンドのような構造で、4本の円筒が一緒に動くことが特徴だ

ヒンジが6カ所にあるため、開閉もスムーズで安定感がある

YOGA 3 Proは、液晶を180度開いた時に段差がなく、完全に水平に開く

本体サイズは、W330×D228×H12.8mmで、重量は約1.19kgである。同じ13.3型液晶を搭載した旧モデルのYOGA 2 Proの本体サイズは、W330×D220×H15.5mm、重量は約1.39kgだったので、厚さは2.7mm薄くなり、重量は約200g軽くなった。Yogaシリーズで最薄なのはもちろん、11.6型液晶を搭載したYOGA 2 11の重量が約1.3kgなので、重量もYogaシリーズで最軽量となる。実際に手で持ってみても、非常に軽く感じ、気軽に持ち歩くことができる。

ボディカラーは、クレメンタインオレンジ、プラチナシルバー、シャンパンゴールドの3色が用意されており、好みに応じて選べることも嬉しい。今回試用したのは、シャンパンゴールドだが、色合いは上品で、質感も高かった。

試用機の重量は実測で1,182gであった