グラフィックに関しては、別の噂がある。Apple Insiderなどによれば、現在開発者への提供が行われているiOS 8.1 beta 2において、iPad用の「3倍解像度」アイコンの存在が示唆されている

iOS 8.1はiPad Air 2が発売されるとみられる10月後半のタイミングより後に登場するOSと考えられるほか、Air 2自体が(コストの増要因となる)ディスプレイ解像度を大幅に変更してくる可能性が低いとみられているため、この「3倍解像度」アイコンの存在がAir 2のさらなる"Retina化"を意味しているとは考えにくい。むしろ、噂の「12.9インチiPad」といった将来登場する製品を見越した動きと考えたほうが正しいかもしれない。

だが、この「12.9インチiPad」については、今回のイベントでは発表されない可能性が高いとされている。Wall Street Journalの10月9日の報道によれば、もともと今年2014年12月の量産開始を見越していた大画面iPadは、大画面iPhone(iPhone 6 Plus)の想定以上の高い需要に対応するため、工場の生産リソースをiPhoneに優先して割り振ったことにより、量産計画が2015年以降へとずれ込んだのだという。

これはFoxconnのような組み立てメーカーだけでなく、ディスプレイメーカー各社も同じ事情を抱えており、iPhone向けを優先した結果、iPadの製造計画に影響を与えた可能性が高いとみられている。