注目のMac新製品の動きは?
現在のAppleにとって、iPhoneが最大の収益源でフラッグシップ製品であることに疑いはないが(実際、10月17日には中国でのiPhone 6ローンチが控えており、この経過報告もイベントでの大きなトピックになると思われる)、一方でiPhone以外の軸となる「iPhoneとともに売れる主力製品」の強化が重要になっている。
かつては「Macの会社」だったAppleだが、いま再びiPhoneの"コンパニオンデバイス"としてのMacに注目が集まりつつある。このあたりの戦略分析は後のレポートで改めてまとめる予定だが、Apple Watchと並んでMacのシェアを拡大することがAppleの重要な戦略目標となりつつある。これは、次期OS XのYosemiteの最大のセールスポイントが「Continuity」に代表されるiPhoneとMac連携機能であることからも想像できる。その意味で、10月16日のイベントの主役はiPad Air 2というよりも、むしろYosemite+新Mac製品なのかもしれない。
まずYosemiteについて。最終版にあたるGolden Master候補版のリリースが続いており、16日のイベント前後のタイミングでこの最終版に関する何らかのアナウンスが行われる可能性が高い。現時点での動きからみて、16日のタイミングではYosemiteの正式リリースは行われない可能性もあるが、少なくともそう離れていない日程での配布がスタートするものとみられる。
問題はイベントのタイミングで発表されるMac新製品だが、その候補の1つは「Mac mini」だ。Mac miniは現行の最新版がリリースされたのが2012年10月23日で、ちょうどiPad miniの発表イベントで「ディスコン(製造中止)かも?」と噂されはじめていた時期でのサプライズ発表だった。
それから2年、何のリフレッシュも行われずに製品が継続され続けているが、Mac Rumorsによれば「Mid-2014 Mac mini」の噂がここ最近になりピックアップされるようになり、その登場タイミングが今回のイベントなのではないかという。これだけ期間が空きながらも継続販売されているあたり、根強い人気のある製品だと考えられ、いま再び脚光を浴びることになる可能性がある。