自宅でのインターネット環境としては、光ファイバーなどの固定回線が最適だが、外出先でパソコンからインターネットを利用したいときには、モバイルルーターなどが必要だ。外回りの営業や出張が多く、出先でのパソコン利用が多いビジネスパーソンの中には、モバイルルーターの購入を検討している人も多いかもしれない。しかし、既存の固定回線やスマートフォンに加え、携帯キャリアのモバイルルーターも契約するのは、通信料の負担が大きく苦しいところだろう。

そこでおすすめなのが、モバイルルーターにも使える格安SIMカードと固定回線を組み合わせて利用できるプランだ。U-NEXTが提供するMVNO方式のモバイルデータ通信サービス「U-mobile」は、NTT東日本が提供する「フレッツ光」と組み合わせて利用することができる。

本稿では、U-mobileとフレッツ光を紹介しながら、ビジネスパーソンにとってどんなメリットがあるのか見ていきたい。

※表示価格はすべて税抜で記載

スマホのテザリング機能があれば、モバイルルーターは不要?

はじめに、外出先でパソコンなどを使う機会が多い人にとって、モバイルルーターが必要かどうかを考えてみたい。現在、販売されているLTE対応スマートフォンの多くでは、テザリング機能が搭載されており、スマートフォンをモバイルルーターのように使って、パソコンから接続して通信することが可能だ。そのため、スマートフォンのテザリング機能を使えば、モバイルルーターは不要という考えもあるかもしれない。

しかし、LTE向けパケット定額サービスでは、テザリングなどを使い過ぎて通信データ量の上限を超過すると、速度制限が行われてしまう。また、テザリングはスマートフォンのバッテリーを特に消費するため、バッテリー残量が十分でない状況で使うと、いざという時に電池切れで通話などができなくなる可能性がある。

まれに外出先でパソコンを使う程度であれば、スマートフォンのテザリングでも十分かもしれないが、外出先での利用が週に数回以上という人であれば、スマートフォンの通信データ量やバッテリーの減りのことを考えて、モバイルルーターを別途利用したほうが良いだろう。

固定回線とセットで低料金のモバイルルーターを利用

外出先ではモバイルルーター、自宅では固定回線を利用しつつ、毎月の出費は低く抑えたいときにおすすめなのが、U-mobileとフレッツ光の組み合わせで利用する方法だ。現在実施されている「U-mobile*d フレッツ光同時申込キャンペーン」では、LTE対応のモバイルデータ通信サービスのU-mobile*dのSIMカードと、インターネット接続サービスのフレッツ光を両方使えて月額料金が3,800円から(別途、初期費用が必要)となるプランが提供されており、さらにSIMカードを装着して利用できるモバイルルーター本体がプレゼントされる。キャンペーン申込期間は4月30日まで。

格安SIMと固定回線を組み合わせた「U-mobile*d フレッツ光同時申込キャンペーン

同プランは、フレッツ光とフレッツ光のプロバイダとしてU-NEXTの「WithU net」、さらにU-mobile*dの「ダブルフィックスプラン」を組み合わせたプラン。月額料金は、フレッツ 光ネクスト(マンションタイププラン2)の場合、月額2,850円(プラン1の場合は3,250円、ミニの場合は3,850円、ファミリータイプの場合は5,200円)、プロバイダ料金のWithU net「LTEセットプラン」が通常月額480円のところ、本キャンペーンにより210円割引され月額270円、U-mobile*dのダブルフィックスプランは2段階定額制で月額680円から。これらを合計した月額利用料金は3,800円からとなる。キャンペーン申込期間は4月30日まで。

フレッツ光の初期費用は、契約料:800円 初期工事費用(代表的な工事の場合):24,000円(800円/月×30回)。

U-mobile 初期費用は登録事務手数料:3,000円となる。

フレッツ光とは、「フレッツ 光ライト」「フレッツ 光ネクスト」および「Bフレッツ」(いずれもインターネット接続サービス)の総称。サービスの詳細や利用条件などは同社Webサイトで確認できる

同プランでは、割安な料金でモバイルルーターとフレッツ光の固定回線を組み合わせて利用できるのが特長。さらにキャンペーンの特典で、モバイルルーター本体を無料で貰えるというお得なプランとなっている。

なお、同キャンペーンでは、その他の特典として、新規加入により10,000円がキャッシュバックされるほか、フレッツ光付加サービスの「ひかり電話(電話サービス)」に同時に加入することで、さらに5,000円がキャッシュバックされる。

U-mobileとフレッツ光の組み合わせのメリットとは?

それでは、U-mobileとフレッツ光の組み合わせが、具体的にどのような使い方ができ、ビジネスパーソンにとって何がメリットなのか考えてみよう。

まず、自宅ではフレッツ光の固定回線で、フレッツ 光ネクスト ハイパースピードタイプの場合、データ受信時(下り)最大200Mbps(技術規格上の最大値で実用速度を示すものではなく利用環境や回線の混雑により低下する場合がある)の高速通信を思う存分利用できる。

しかし、フレッツ光であれば、通信データ量超過による速度制限を気にすることなく、高速かつ安定した通信速度でインターネットを利用可能だ。書類やソフトウェアなどをダウンロードする際もストレスを感じることが少ないのはもちろん、「Dropbox」などのクラウドストレージサービスも快適に利用できるだろう。また、プライベートではネットショッピングやFacebookなどのSNSに加え、「YouTube」や「ひかりTV」や「U-NEXT」などの動画サービスも高速通信で快適に楽しむことができる。

ひかりTVの利用には「フレッツ 光ネクスト」または「Bフレッツ」の契約に加え、(株)NTTぷらら、(株)アイキャストとの契約が必要。なお「フレッツ 光ライト」では利用できない。
U-NEXTの利用はフレッツ光の契約に加え、(株) U-NEXTとの契約および対応デバイス(パソコン・スマートフォン・タブレット・U-NEXT対応テレビのいずれか)が必要となる。

一方、U-mobile*dのSIMカードは、キャンペーンで無料提供されるモバイルルーター本体に装着して利用できる。同サービスは、NTTドコモのXi(クロッシィ)回線を利用したモバイルデータ通信サービスとなっており、下り最大150Mbpsの高速通信を利用可能。ダブルフィックスプランは2段階定額の料金プランで、月間通信量が1GBまでは月額680円、1GB超では月額1,980円。なお、月間通信量が3GBを超えると通信速度が最大128kbpsに制限される。

U-mobile*dのSIMカードを装着したモバイルルーターがあれば、外出先のカフェや出張先のホテルでも、パソコンやWi-Fi版タブレット(SIMフリー)を使って通信でき、いつでもメールの送受信やWeb閲覧などが可能。同サービスはXiに加えて、ドコモのFOMA回線も利用でき、全国のほとんどのエリアをカバーしているため、地方への出張時なども安心して利用できるはずだ。

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本稿でも紹介した通り、U-mobileとフレッツ光の組み合わせは、インターネット環境を低料金で利用したいときにおすすめのプランだ。キャリアのモバイルルーターを契約したときよりも割安の料金で、LTE対応のSIMカードと固定回線を両方利用でき、SIMカードを装着するモバイルルーター本体も貰えるのが特長。自宅でも外出先でも快適な通信を利用でき、外出先や出張先でパソコンを使う機会の多いビジネスパーソンにとっても最適なプランと言えるだろう。

フレッツ光は、NTT東日本の設備状況などにより、利用開始まで時間がかかる場合やサービス自体が利用できない場合がある。加えて、フレッツ光ネクストマンションタイプで提供するサービスメニュー(ミニ、プラン1、プラン2)は同一の集合住宅などで見込める契約数(ミニはプラン4以上、プラン1は8以上、プラン2は16以上)の条件などにより、NTT東日本が決定。詳細はNTT東日本まで。
また初期工事の内容によっては工事費が異なる場合あり。初期工事費は分割(30回)払いのほか、一括払いも選べるとのこと(支払い総額は同額)。分割払いの途中で残額を一括で支払うことも可能。契約料は申込承諾時点、初期工事費は工事実施時点の税率が適用。またフレッツ光解約時の注意として、分割払いの途中でフレッツ光を解約する場合、初期工事費の残額を一括で払う必要がある。「ひかり電話」の利用には、月額利用料などが必要。