微妙な年頃の子を持つ親にとって、いわゆる「アダルトサイト対策」は厄介な問題だ。扇情的なコンテンツを目に入れさせたくないのはもちろんだが、Webブラウザの利用を禁止しては自力で調べる力が身につかない。かといって放置すると、バナー広告などをきっかけにアダルトサイトの存在を知ってしまう。

そこで検討したいのが、iOS 7から導入された「アダルトコンテンツ制限機能」だ。以前からある「機能制限」に含まれる機能で、Appleがアダルトコンテンツありと判定したWebサイトへのアクセスを遮断する。閲覧したい場合には、機能制限の変更に利用するパスコードの入力、つまりは保護者の許可が必要だ。

この機能のポイントは、『Safari』に限らずシステム全体に適用されるところ。App Storeで提供されているすべてのWebブラウザは、Safariと同じエンジンを使用しているので、『Chrome』や『Yahoo!』といったサードパーティー製Webブラウザや、FacebookやTwitterクライアント内で動作するアプリ内ブラウザでも効果があるのだ。

ただし、現時点ではアダルトサイトかどうか判定する精度は心もとない。大手ニュースサイトや有名企業のWebサイトの閲覧は支障ないが、アダルトとはまったく無縁な個人ブログが遮断されるなど、判定精度には改善の余地がある。小学生や中学生といった基準でサイトの閲覧制限を調整する機能もないので、より高度に運用するなら『ヤフー!あんしんネット』を利用したほうがいいだろう。

操作手順をカンタン解説

1 『設定』を起動し、「一般」をタップする

2 「機能制限」をタップする

3 機能制限を有効化したときに登録したパスコード(ロック解除のパスコードとは別)を入力する

4 「コンテンツの許可:」欄にある「Webサイト」をタップする

5 「アダルトコンテンツを制限」をチェックする。この画面から、常に許可/禁止するWebサイトを登録することもできる

6 アダルトサイトと覚しきサイトへアクセスすると、このようなメッセージが表示されて接続が遮断される。閲覧には、機能制限で使用するパスコードの入力が必要だ

(提供:iPad iPhone Wire)