iOSには、内蔵のGPSチップやモバイル回線の基地局情報を利用して現在地を測定する機能が搭載されている。『マップ』のナビゲーション機能、『iPhoneを探す』によるiPhoneの遠隔操作、写真に撮影地点を記録する機能(ジオタグ)、TwitterやFacebookでの位置情報を含む投稿など、その用途は幅広い。

その「位置情報サービス」と呼ばれる機能は、高頻度にGPSチップや通信機能にアクセスするため、それなりの電力を消費する。iPhoneの可能性を高める機能を提供する反面、バッテリーには余分な負荷が生じることになる。位置情報はイコール個人情報でもあり、アプリによっては必要に応じてサーバにアップロードできる機能を持つため、自分が意識しないままいつ/どこにいたかの正確な情報を収集されている可能性がある。

位置情報サービスは、『設定』→「プライバシー」→「位置情報サービス」の画面でアプリごとにオン/オフできる。システムやiOSに標準装備のアプリが利用する機能は「システムサービス」という項目にまとめられているが、同じくオン/オフ可能だ。

iOS 7では、システムサービスに「Wi-Fiネットワーキング」と「この近くで人気」、「利用頻度の高い位置情報」の3項目が追加された。そのうち「この近くで人気」は、現在位置付近でよく利用されているアプリを調べるときに必要で利用価値はあるが、残り2つは現在のところ微妙だ。

「Wi-Fiネットワーキング」は、現在地付近の無線LANアクセスポイントを検索し、改善するためにAppleへ情報を送信する。「利用頻度の高い位置情報」は、現在のところ利用するアプリは少ないが、よく行く場所をiOSデバイスに記録しておくことでお勧めの店情報などを提供しやすくするものだ。どちらもなくて困る場面は少ないので、バッテリーのもちを優先したいのならオフにしておこう。

操作手順をカンタン解説

1 『設定』を起動し、「プライバシー」をタップする

2 「位置情報サービス」をタップする

3 「システムサービス」をタップする

4 現時点では特に必要ないと考えられるサービス(「Wi-Fiネットワーキング」など)をオフにする。「利用頻度の高い位置情報」は、タップして次の画面でオン/オフを行う

5 「利用頻度の高い位置情報」は、『マップ』の精度改善目的で使用される。それより自分の個人情報を重視するのなら、このサービスはオフにしておこう

(提供:iPad iPhone Wire)